2007 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄シナプスレベルにおけるヒスタミンの鎮痛発現機序
Project/Area Number |
18613025
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Research Institution | Kumamoto Health Science University |
Principal Investigator |
赤池 紀生 Kumamoto Health Science University, 保健科学部, 教授 (30040182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正代 清光 熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (90290650)
野中 喜久 熊本保健科学大学, 保健科学部, 助教 (70259745)
前田 恵 熊本保健科学大学, 保健科学部, 助教 (10369126)
小川 幸恵 熊本保健科学大学, 保健科学部, 助教 (40380563)
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Keywords | 痛み / 脊髄ニューロン / GABA応答 / グリシン応答 / ヒスタミン / 修飾作用 / シナプス |
Research Abstract |
本年度はヒスタミン(HA)受容体ノックアウト(KO)マウスを用いた実験を行った。HA受容体のサブタイプであるH_1とH_2受容体のそれぞれ又は両者をノックアウト,したマウスから線条体ニューロンを単離し、H_1,H_2受容体の選択的アゴニストやアンタゴニストの効果を調べた。 1.HAは正常ラットのK^<+>コンダクタンスを抑制することよって興奮を惹起するが、HAとH_2受容体のアゴニストであるdimapritはH_1-KOマウスのニューロンに、膜電位固定下、興奮性内向き電発生した。他方、HAとH_1受容体のアゴニストであるHTMTもH_2-KOマウスのニューロンに内向き電流を発生した。H_1とH_2ダブルKOマウスではH_1とH_2受容体のアゴニストは無効であった。 2.HAで発生する内向き電流はH_1アンタゴニスト(mepyramine)とH_2アンタゴニスト(tiotidine と ranitidine)に感受性を有する2電流成分からなり、H_l受容体応答の閾値はH_2受容体のそれよりも約130倍低かった。 3.H_1,H_2受容体はいずれもK^<+>コンダクタンスを抑制して、興奮性の内向き電流を発生した。 4.以上の結果は本年5月末までに投稿する。
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