2006 Fiscal Year Annual Research Report
在日朝鮮人/社会とメディア・イベント:スポーツ・イベントの記憶と国家・民族
Project/Area Number |
18650185
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Research Institution | Nayoro City University |
Principal Investigator |
鈴木 文明 市立名寄短期大学, 児童学科, 教授 (90196866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 和司 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (30229299)
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Keywords | 在日朝鮮人 / スポーツの記憶 / 国家 / 民族 / スポーツ・イベント |
Research Abstract |
調査1 「2006FIFAワールドカップ中の大阪市生野区・コリアタウン」 調査実施期間:6月11日(日)〜15日(金) 調査実施者:鈴木文明、前田和司 【概要】 ここコリアタウンにおいて、2002FIFAワールドカップでは大規模な応援会(鈴木文明「2002FIFAワールドカップと在日朝鮮人-大阪生野区・コリアタウンにおけるワールドカップ観戦会を通して」.2004)、2005年には日本、韓国、北朝鮮を同一場所で観戦するというイベントが開催された(鈴木文明「定住外国人にとってのメガ・スポーツイベント:在日朝鮮人集住地域におけるFIFAワールドカップアジア地区最終予選」,2005)。しかし、今回は非常に縮小された形で、応援会が開催されたに過ぎなかった。現在、そうなった政治的状況、それに左右される地域の状況を、資料を収集しながら分析を進めている。 調査2 「在日一世に対する聞き取り」 調査実施日:9月11日(月)〜15日(金) 12月25日(月)〜29日(金) 1月4日(木)〜6日(土) 2月4日(日)〜6日(水) 調査対象:デイ・ケアホーム「アンパン」(東大阪市布施)を利用する在日朝鮮人一世の女性10名 【概要】 当初の計画では、多様な年代の在日朝鮮人から「スポーツに関する記憶」を聞き取る予定であった。そのために、調査対象を特定する作業にあたっていたところ、85歳以上の在日一世の集団に巡り会うことができた。現在は彼女らが利用するデイ・ケアセンターに通い、聞き取りを進めている。戦前の植民地期から現在に至るまで生きぬいてこられた、在日一世からの聞き取りする時間は貴重であり、ここに焦点をしぼって、さらに調査をすすめていく。
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Research Products
(1 results)