2007 Fiscal Year Annual Research Report
学習者の状況に適したユビキタスラーニング支援システムに関する研究
Project/Area Number |
18650251
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
程 子学 The University of Aizu, コンピュータ理工学部, 教授 (40254049)
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Keywords | ユビキタスコンピューティング / ユビキタス教育支援 / ユビキタスラーニング / デジタル人工物 / ユビキタスランドセル / 適時適地学習提示 / 忘却曲線に基づく学習支援 / ユビキタスクエリー・アンサーシステム |
Research Abstract |
本研究の目的は実空間における学習の対象物と学習道具に自動認識装置を備えた学習動作データの収集装置を埋め込み、学習者の学習行動に関するデータを収集し、個々の学習者の学習状況を把握し、それに適した支援を提供する。ユビキタスランドセルをこの研究の着手点として、18年度に第一代のプロトタイプが完成した。そして、ランドセルに基づいた忘れ防止支援と教育システムを開発した。このシステムは小学生の生活管理能力を伸ばすことを目指す、日程表に照らして、小学生に教科書などの学習道具の忘れ防止支援をする。 18年度の研究に基づき、19年度に小学生のラーニングプロセスに直接に支援できるユビキタスレビューシステムを試作して実験した。忘却曲線によると、学んだ知識を復習しないと、80%以上が忘れてしまう。反復練習は取得した知識の忘れ防止の有効な方法として昔から実証された。しかし、適時に小学生を復習させるのは難しい。小学生の自分管理能力が弱いため、自己監督できない。両親が監督しようとしても、いつ何か復習すべきかわからない。先生は学生の学んだ新しい知識が分かるが、全ての学生を監督するのも困難である。 本システムは、以上の難題を解決するために提案された。このシステムでユビキタスランドセルのほかに、デジタルフラッシュカードもデザインした。ID番号とメモリがカードに内蔵したカードに復習の内容を記録し、それを利用して、復習のタイミングや内容を学生に提示するようにした。 また、関連する物理のオブジェクトを生活空間から探しだし、学習や復習のために、活用されるユビキタスクエリーとアンサーシステムも開発した。
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Research Products
(1 results)