2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18650252
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
永岡 慶三 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90127382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹谷 誠 拓殖大学, 工学部, 教授 (90197343)
北垣 郁雄 広島大学, 学内共同利用施設, 教授 (20016679)
米澤 宣義 工学院大学, 工学部, 教授 (30100390)
赤倉 貴子 東京理科大学, 工学部, 教授 (80212398)
植野 真臣 電気通信大学, 情報システム学研究科, 助教授 (50262316)
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Keywords | 学力 / グループ / 協調学習 / 信頼性 / テスト理論 |
Research Abstract |
本研究の目的は,複数の人間により形成されるグループに対して「グループの学力」を定義し,その評価法を開発することにある.ここに言う「学力」は知識量だけでなく,「能力」や「コンピテンシー」という概念も含むものとする. 近年,複数の学習者が互いにコミュニケーションをとりながら学ぶことを目指した協調学習など,新しい教育・学習方法が研究,実践されている.ネットワーク情報基盤環境の普及にともないCSCL(Computer Supported Collaborative Learning)あるいはPBL(Project Based Learning)など複数の学習者がグループを形成して,協調しながら学習する考え方である.大学などにおいてもCSCLやPBLの方式による協調学習を授業に取り入れ実施されている先進的事例もあるが,最終的な成績評価は,結局のところ多くの場合,各学習者個人についての出席率や普段点,提出レポートの得点で行われている.協調学習が本来育成しようとしている学力(能力)を妥当に評価できる手法開発が望まれる. H18年度は,グループ学力の概念化・定式化,測定データの整理・測定法開発,評価法のための分析法・数理モデル開発を研究目的とした. 項目反応理論IRTを基本として,個別学力測定値から複数受験者への合成学力としてのグループ学力の定式化,また測定方法として複数の受験者が一つの問題を共同で解くというグループ受験の方法により実測データを収集した。この両者の差異を持ってグループ学力の個別学力に対する共同効果・コミュニケーション効果と見て,評価する考え方を提唱した.
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Research Products
(23 results)