2007 Fiscal Year Annual Research Report
扇状地の湧水,酒養域,帯水層を連動・活用した地下水循環系の人為的強化に関する研究
Project/Area Number |
18650265
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
肥田 登 Akita University, 秋田大学, 名誉教授 (70015832)
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Keywords | 地下水人工涵養 / 地下水位・水頭 / 湧水 / 帯水層 / 水循環 / 水環境 |
Research Abstract |
1.平成18年度に引き続き,本研究の実験を秋田県六郷扇状地扇(央部は39°25'N,140°34'E)において実施中である。扇状地は,東西約4km,南北約5km,扇頂の標高は90〜100m,扇端の標高は約45m,約100m厚の帯水層は主に砂礫から成り,透水係数は10^0〜10^<-2>cm/sec,比産出率は10%強である。扇状地の地下水循環の特性を活かし,地下水人工涵養池(扇央部:39°25'00"N,140°34'05"E,標高68.0mにある)により地下水の人為的強化を試みた。 2.水頭の上昇について:扇央の野中(39°25'02"N, 140°33'55"E)のピエゾメータにおいて明確な記録を採取し,時間差をおいて扇端の馬町(湯川)(39°25'18"N, 140°33'03"E)のピエゾメータにおいても上昇の反応が現れる。3.人工涵養池に給水する水温の影響が野中,馬町(湯川)の各ピエゾメータ地点にどのように及ぶのか,この点の記録が一部収得された。特に低水温を人工涵養池に給水すると,扇央と扇端の双方とも20m深ピエゾメータの地下水温の記録に特徴的な現象が現れた。低温の湧水を地下水の涵養源として再利用する際に参考にしなければならない基礎データと考えられる。 4.六郷市街地の東側に実験池(1.8×1.8m面×1.8m深)を設置し,本研究課題にそった実験と記録の採取を実施中である。 5.研究成果の一部は,裏面の「研究発表」の欄に記したとおりである。
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Research Products
(4 results)