2006 Fiscal Year Annual Research Report
超小型電磁式ワイヤレスセンサーを用いた防災・環境モニタリングの実現
Project/Area Number |
18651091
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小泉 圭吾 大阪大学, 大学院工学研究科, 助手 (10362667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 研二 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (40314364)
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Keywords | センサネット / ワイヤレス / 環境モニタリング |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画は下記の通りである。 (1)屋外で使用可能な無線マイクロセンサのハウジング開発 (2)センサからの出力データをリアルタイムで分析できるシステムの開発 (3)本研究に適合するセンサの入手とその実証実験 上記計画に対する研究成果は下記の通りである。 (1)防水機能を有するハウジングの開発を行った。また、車を利用した環境モニタリングのためのハウジングの開発を行った。 (2)センサからの出力データを汎用ソフトで分析し、データベース化するシステムの検討を行った。 (3)温度、湿度、照度、気圧、加速度が計測できるマイクロセンサを入手し、無線通信によってデータが出力されることを確かめた。温度センサ、湿度センサについては、精度検証を行った。また、無線通信システムについては、アドホックネットワークの確認、および屋外での通信距離の確認、遮蔽物による通信障害の影響についても実験を行った。 上記計画以外の研究成果 (1)移動体による環境モニタリングシステムの構築 温度・湿度・気圧が計測でき、GPS機能を有する無線マイクロセンサを車に搭載し、街中を走る。1秒毎の観測データを車内のパソコンにリアルタイムに記録する。記録されたデータを地形図・高分解能衛星データなどをプラットフォームとした地理情報システム上に表示し、気温マップなどの気象マップが短時間で作製できるシステムを構築した。1時間車を走らせることで約3600点の計測データを取得することができ、従来の気象観測点などのデータ密度に比べて極めて高密度な計測が可能となる。以上のことから、ヒートアイランド現象などの観測に応用可能である。
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