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2008 Fiscal Year Annual Research Report

保健・医療・福祉に利用できる方言データベースとコミュニケーションマニュアルの開発

Research Project

Project/Area Number 18652044
Research InstitutionKure National College of Technology

Principal Investigator

岩城 裕之  Kure National College of Technology, 一般科目, 准教授 (80390441)

Keywords方言 / 医療 / 福祉 / 看護 / データベース / ゆれのある入力 / 外国人介護士
Research Abstract

1 医療現場での方言をめぐる問題に地域差がみられること
各地でのアンケートや臨地調査によって、方言を巡る問題に地域差があることが明らかとなった。具体的には、富山の場合、県内のごく狭い範囲で、体調を表す重要な語について使用・不使用があったり、意味が異なる場合が存在することが分かった。一方、青森では多くの語が難解であり、医療場面で想定されるすべての語彙、表現の記述が必要となることが明らかとなった。
2 方言データベースの作成と公開
青森、広島、富山、飛騨のデータを収録した方言データベースを作成、公開した。
いわゆる聞き取りにくい方言について、検索する際に想定されるいくつかの入力パターンを調査し、いずれのパターンでも適切な候補を表示できるようなシステムを構築した。方言研究者であれば一定のルールの中で記述するが、医療関係者などの非方言研究者は、必ずしもそうではないことに配慮したためである。結果的に、使いやすい方言辞書を追求することとなった。
また、現地で収録した音声を加工し、データベースの多くの語や一部の文例について、クリックすることで音声を聞くことができるようになった。
揺れのある入カパターンから適切な候補を見つけ出すことのできる方言辞書やデータベースは、ほとんど前例がなく、ユニークな成果であると思われる。
3 コミュニケーションマニュアルの作成
青森県津軽において、いくつかの定型的問診場面を取り上げ、方言による対話例を作成した。しかし、共通語の問診と異なり、いわゆる日常の挨拶や雑談をはさむことが「方言的」であったため、マニュアルにはなじまないと考えられ、今後も研究を重ねていく必要があると思われる。

  • Research Products

    (5 results)

All 2008 Other

All Journal Article (3 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 看護と方言-よりよい理解と暮らしのために-2008

    • Author(s)
      岩城裕之, 今村かほる
    • Journal Title

      ナーシングトゥデイ 20081000

      Pages: 58-61

  • [Journal Article] 医療と方言(1)-あたりまえがあたりまえでないこと-2008

    • Author(s)
      今村かほる(連携研究者)
    • Journal Title

      Ortho Community No. 29, 2008年12月

      Pages: 17

  • [Journal Article] 看護・福祉と『方言』の役割2008

    • Author(s)
      日高貢一郎(連携研究者)
    • Journal Title

      地域学 第6巻

      Pages: 91-112

  • [Presentation] 富山県における体調を表す語彙の地域性-看護実習生へのアンケートと臨地調査にみる富山方言の「問題」2008

    • Author(s)
      岩城 裕之
    • Organizer
      日本方言研究会
    • Place of Presentation
      岩手大学
    • Year and Date
      2008-11-01
  • [Remarks] 本科研費による情報提供、データベース公開アドレス

    • URL

      http://ww4.tiki.ne.jp/~rockcat/labo/index.html

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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