2006 Fiscal Year Annual Research Report
初任者教員のストレスに関する研究-大学教職課程・初任者研修改善を視野に入れて-
Project/Area Number |
18653089
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
増田 健太郎 九州大学, 大学院人間環境学研究院, 助教授 (70389229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八尾坂 修 九州大学, 大学院人間環境学研究院, 教授 (20157952)
元兼 正浩 九州大学, 大学院人間環境学研究院, 助教授 (10263998)
露口 健司 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (70312139)
中留 武昭 九州大学, 名誉教授 (20082901)
田代 裕一 西南学院大学, 人間科学部, 教授 (00188236)
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Keywords | ストレッサー / ストレスコーピング / 問題解決スキル / 組織適合 / 教職適合 / 職務適合 |
Research Abstract |
本研究は、教職志望の大学生と初任者及び現職教員を対象とした質問紙による量的調査により、ストレスの要因・ストレスコーピングの方法・ソーシャルサポーターを明らかにすること、そのデータをもとに大学の教職課程のカリキュラム改善・初任者研修の改善を目的としている。 平成17年度は予備調査をもとに、次の仮説を立て質問紙調査を行った。仮説I「職務適合・組織適合・教職適合と指導観適合の関連において、ストレス反応に対する影響がある。」仮説II「ストレスコーピングにおいては、教職課程での授業内容・方法及び大学生活の体験が影響を与えている。」質問紙調査は平成18年12月〜平成19年2月において行った。教員を志望する教職課程がある9大学881名、初任者教員393名(福岡県の初任者教員516名の76.2%)福岡県内の現職教員小学校7校144名中学校5校105名計249名の総計1418名から回答を得た。 初任者教員のストレス反応においては、講師経験・新卒者との差は見いだせなかったが、ストレスコーピングの問題解決スキルにおいて、双方に有意な差が見いだされた。教職適合の授業研究・校内研修での取り組み方が、小学校と中学校において有意な差があり、小学校教員のストレスの要因となっている。また、教材研究の時間の確保が難しくこと、創造的なカリキュラムを構築していく協働性が学校にないことがストレスの要因になっていること、仕事遂行能力の欠如がストレスの大きな要因になっていることが見いだされた。また、アクションリサーチの一つとして、A大学の教職課程の授業において体験重視・授業スキルを身につけさせるためのカリキュラムを開発し実施した。 大学生・初任者教員・現職教員のストレス反応・ストレスコーピングの相違について及び教職課程における授業改善の有効性は現在分析中である。
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