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2007 Fiscal Year Annual Research Report

妊産婦のつわり症状における生理的多型性に関する生理人類学的研究

Research Project

Project/Area Number 18657084
Research InstitutionFukuoka Jo Gakuin University

Principal Investigator

船津 美智子  Fukuoka Jo Gakuin University, 人間関係学部, 教授 (20261117)

Keywordsつわり / 環境 / ストレス / 身体 / 色彩 / ダイエット / 人間関係 / 臭い
Research Abstract

近年の多くの妊産婦のつわり症状が重いのは結婚形態も変わり,勤めも続けることなど,妊産婦のストレス要因が多く,つわり症状に深く変わってきているためと考えられることから妊婦のつわり症状の緩和について研究を行うため,妊婦のつわり症状に影響を及ぼす要因について調査を行った。<結果>1.身体状況ではダイエットの経験が妊娠時の気分に影響があるという検定結果が認められた。ダイエットを経験したことがある,継続して行っているが45%であった。その中で成功したが22%成功してリバウンドや,失敗したが77%で全体の33%が成功していないという結果であった。ダイエットの方法では運動が最も多く,絶食,または食事制限であった。ダイエット経験とつわりの胃のむかつき,嘔吐の症状との相関が認められ,CS分析を行ってみると,ダイエット経験者のつわり症状では拒食,過食の傾向が見られ,眠気,疲れやすい,嘔吐,食べ物嗜好の変化が多く,いらいら感が高く,総じてつわり症状がダイエットをしない人に比べて症状が重いことがわかった。2.親子間でのつわり症状の関係についてみてみると相関は認められなかった。3.つわり症状の中で食べやすい食物の色相について調べてみた結果,嗜好性が高い色は暖色系中心で中〜高明度,中〜高彩度であった。一方食べにくい食物の色は茶色,白色で,低〜中明度,低〜中彩度であった。一方,20%以上の妊婦が嫌いとした色は低〜中明度の紫,黒,白であった。この結果は食べ物だけでなく,一般的な色彩嗜好の結果と同じであった。従って,例えば,医療関係の白衣についても同じように有彩色が求められていることがわかった。4.室内環境の温度,湿度については,温度より湿度に対して敏感で不快感を訴えることが分かった。5.つわり症状の緩和には,「就業などの経済状況」,「友達,家族,同僚などの人間関係」,「出産前のダイエットなどの身体状況」「におい,温湿度,色彩など室内環境」などの検討が有効であると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 妊産婦環境がつわりに与える影響2007

    • Author(s)
      船津 美智子
    • Journal Title

      日本生理人類学会誌 Vol.8

      Pages: 88-89

  • [Presentation] 妊産婦環境がっわりに与える影響2007

    • Author(s)
      船津 美智子
    • Organizer
      日本生理人類学会第57回大会
    • Place of Presentation
      九州大学西新プラザ
    • Year and Date
      2007-10-20

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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