2006 Fiscal Year Annual Research Report
オリゴ糖の亜鉛吸収促進作用を利用した味覚障害の治療法の開発:動物モデル研究
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18659502
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
阿部 晃治 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20346589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 憲昭 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30206982)
山本 茂 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (70093896)
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Keywords | 亜鉛欠乏 / 血中亜鉛濃度 / ACE活性比 / ツイントース |
Research Abstract |
体重200gのウイスター系ラットに亜鉛欠乏食餌を与えた。亜鉛欠乏食餌は、Corn starch447g/kg、Sucrose223g/kg、Egg white200g/kg、Soybean oil50g/kg、Cellulose20g/kg、Vitamin mix10g/kg、亜鉛フリーmineral mix50g/kgを混合して作成した。この亜鉛欠乏食餌をラットに2週間、3週間、4週間連続して与え、血液中の亜鉛濃度とACE活性比を測定した。その結果、血中亜鉛濃度とACE活性比は、コントロールでは161μg/dl、17.3%、亜鉛欠乏食餌2週間で51μg/dl、60.5%、3週間で88μg/dl、59.2%、4週間で60μg/dl、49.9%となり、亜鉛欠乏動物モデルを作成することができた。また、ラットでもACE活性比が亜鉛栄養状態の指標となることが明らかになった。 摘出したラットの小腸と大腸の粘膜上皮におけるカルシウム、マグネシウム、亜鉛の透過性を検討したところ、オリゴ糖の一種で、フルクトースが2つ結合した構造をしているツイントースが亜鉛の吸収を促進することがわかった。そこで、亜鉛欠乏モデルラットに亜鉛を投与する時に、ツイントースを添加したところ、血中亜鉛濃度の上昇とACE活性比の低下を促進するという予備データーを得た。
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Research Products
(1 results)