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2008 Fiscal Year Annual Research Report

矯正用非磁性体金属の開発

Research Project

Project/Area Number 18659556
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

誉田 栄一  The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30192321)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前田 直樹  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (10219272)
吉田 みどり  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教務員 (30243728)
Keywords金属アーティファクト / 非磁性合金 / 歯科用合金 / MRI / 矯正用ブラケット / パラジウム合金
Research Abstract

市販の歯科用鋳造合金のなかで、パラジウム合金であるKIK wing(石福金属、東京)が最もMR撮影において金属アーティファクトが少なかった。組成をみると、パラジウム81%、アンチモン9%、インジウム4%、その他の金属としてはスズやガリウムが4%含有されている。それぞれの金属の磁化率としては、パラジウム、スズが(+)で、インジウム、アンチモン、ガリウムが(一)であった。画像を詳細に観察すると、わずかに金属アーティファクトが認められ、このアーティファクトの種類としては、(+)の磁化率を有する物質に特有な形状であった。そこで、この合金の融解温度1290度を考慮し、この合金と溶融しやすい金属として融点が非常に近く、(一)の磁化率を有する金(融点1338度)を選択し、新たな合金の作製を行った。窒素化で両金属を溶融し混合したところ、均一に混合した合金を得ることができた。金の添加量を5%にすると、ほとんどアーティファクトが生じない画像が、スピンエコー系のシークエンスだけでなく、グラジエントエコー系のシークエンスによる撮影でも得られた。このことから、本来の合金に磁化率が(一)である金属を添加することで、完全非磁性体合金の作製が可能となった。機械的性質としては、本来のパラジウム合金は250HVの硬度を有することから、金の添加により硬度がわずかに低下しても、十分矯正用のブラケットなどに使用可能であることもわかった。将来的には、硬度の向上を目的とした合金が必要となれば、金の代わりに(一)の磁化率をもつ銅などの添加で可能となると考えられ、その場合には価格の低下も同時にはかれるという利点もある。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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