2006 Fiscal Year Annual Research Report
エピジェネティクスを応用した幹細胞の創製とそれを用いた再生医療実現の可能性
Project/Area Number |
18659600
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
長山 勝 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30022867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
里村 一人 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (80243715)
工藤 景子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (70380029)
徳山 麗子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (20380090)
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Keywords | 再生医療 / 組織再生 / 幹細胞 / エピジェネティクス / 分化誘導 / 分化転換 |
Research Abstract |
現在行われている生体臓器移植や人工臓器移植などの先端医療には、それぞれ拒絶反応や耐久性、機械的強度などのさまざまな問題点や限界があり、Quality of Lifeの向上を目指す上で再生医療の果たす役割は大きい。このような状況の中で、安定した幹細胞の供給源を確保することはきわめて重要であり、現在胚性幹細胞(ES細胞)や組織特異的幹細胞を用いた再生研究が進められている。しかし細胞の安定性等の生物学的制約や倫理的問題、さらには分離、同定法の確立など安全で確実な再生医療実現のためには未だ克服すべき点が多い。このような状況を踏まえ、本研究ではより安全で、確実な幹細胞源の同定と確保を試みる。 骨髄、末梢血、皮下脂肪組織、抜去歯等より、expalnt法により分離した細胞集団について、Hoechst33342色素排除法、ATP-binding cassette transporter(ABCG2)およびnestinの発現、さらにはわれわれがすでに確立している幹細胞の各種機能細胞(骨芽細胞、脂肪細胞、神経細胞等)への分化誘導刺激に対する反応性を指標として、幹細胞と考えられる細胞の存在割合につき現在検討中である。本研究の成果により、臨床応用を見据えたより安全で、確実な幹細胞源の確保が可能となることが予想されるとともに、再生が必要な臓器・組織の種類に応じた幹細胞の採取方法の確立等にも役立つものと考えられる。
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Research Products
(3 results)