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2006 Fiscal Year Annual Research Report

長期療養施設における非薬物療法としてのユーモアセラピーモデルの開発

Research Project

Project/Area Number 18659683
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

八田 勘司  佐賀大学, 医学部・看護学科, 助教授 (70269736)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀川 悦夫  佐賀大学, 医学部, 教授 (10155004)
藤田 君支  佐賀大学, 医学部, 助教授 (80315209)
Keywords長期療養施設 / ユーモアセラピー / 高齢者 / 笑い / ちんどん / 補完代替医療 / QOL / 唾液中免疫グロブリンA
Research Abstract

本研究の目的は、長期療養施設における高齢者に非薬物療法としてのユーモアセラピーを用いて、心身の活性化を図り、ユーモアセラピーの効果を明らかにすることである。さらに、プログラムや実施上の留意点などを検討しモデルを開発することである。
本年度は、77歳〜95歳までの入院中の認知症高齢者男女11名と病棟スタッフ12名を対象に調査した。方法は上記対象者に、病棟デイルームにおいて、プロのちんどん屋によるユーモアセラピー(演奏、口上、大道芸、踊りなど30分間)を鑑賞・体験してもらい、介入前と終了後に、唾液を採取(唾液中コルチゾールなど)した。ユーモアセラピー前及び中の表情・行動との比較のため、同意の得られた患者6名にビデオ撮影で行動評価を行った。2週間後に再度同様のユーモアセラピーを行い、唾液採取とビデオ撮影で行動評価を行った。
その結果、1回目のユーモアセラピーでの唾液中コルチゾール値は、介入後に下降したものが5名、上昇したものは4名であり、介入後に唾液を採取できなかったものが2名であった。2回目のユーモアセラピーでの唾液中コルチゾール値は、介入後に下降したものが4名、上昇したものが6名、介入前に唾液を採取できなかったもの1名であった。2回とも介入前後に有意な差は認められなかった。一方、病棟スタッフの唾液中ニルチゾール値は、介入前から介入後に有意に下降し(P=0.05)、ストレスホルモンが変動した。ビデオによる行動評価では、患者の表情に快、驚き、笑いなどの変化が認められ、拍手・手拍子などの行動も伴った。
ちんどん屋の派手な装束での音楽・大道芸や踊り、鉦と太鼓のリズムは視覚・聴覚を刺激するがストレスホルモンの変動には個人差があり、認知症高齢者では変化がなかった。しかし、高齢者の表情や感情を活性化すると同時にスタッフのストレス軽減にも役立つことが示唆された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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