2007 Fiscal Year Annual Research Report
外的刺激を応用した細胞機能制御およびバイオミメティック硬組織材料の作成
Project/Area Number |
18680039
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松本 卓也 Osaka University, 葉学研究科, 講師 (40324793)
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Keywords | バイオミメティック / 有機・無機複合材料 / ハイドロキシアパタイト / 細胞機能制御 |
Research Abstract |
骨膜中の骨芽細胞や緻密骨のハバース管周囲の骨細胞など骨組織には三次元的に高度に制御された細胞のパターニングや配置が確認できる。本年はこういった三次元パターニングを再現ずることを最初に試みた。三次元ゲル培養基材としてフィブリンゲルを使用し、このゲルを一軸方向に伸展したところ、フィブリン細織維が凝集した繊維束がゲル中に伸展方向と一致して形成されることが明らかとなった。このゲル中における骨芽細胞の培養により、これら細胞が三次元的に一軸方向に並ぶこと、さらにこれら細胞が一軸方向に増殖し、結果的に一列に並んだ細胞集合体を作製でぎることを示した。また、この配向した細胞群にそって骨基質タンパク質がパターニングされることも確認した。 また、細胞非存在下でのゲル内石灰化も進めている。この研究においても生体擬似的石灰化様基材としてフィブリンゲルを使用した。フィブリンゲルを介在した状態でCaおよびP溶液を一軸反対側より供給し、ゲル内石灰化を行った。この結果カルシウム溶液に接したゲル側から石灰化沈着が生じ、時間経過とともに石灰化部位がゲル全体に広がることを確認した。この際、石灰化時におけるpHおよびF濃度条件を変えてみた。その結果、低pH環境ではDCPD、続いてOCPが作製されること、pH中性以上でHapが作製されることが明らかとなった。また、Fイオンの添加により低pHでもHapを生成しやすくなることが明らかとなった。 今後、これら細胞、有機、無機の複合化を進め、より生体擬似的な材料を創製する予定である。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Synthetic osteopontin-derived peptide SVVYGLR induce neovascularization in artificial one marrow scaffold materials2007
Author(s)
Hamada Y, Egusa H, Kaneda Y, Hirata I, Kawaguchi N, Hirao T, Matsumoto T, Yao M, Daito K, Yatani H, Okazaki M, Matsuura N.
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Journal Title
Dent Mater J 26
Pages: 187-492
Peer Reviewed
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