2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18680049
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
水野 一枝 Tohoku Fukushi University, 総合福祉学部, 非常勤嘱託研究員 (80423995)
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Keywords | 睡眠 / 幼児 / 母親 / 体温 / 温熱環境 |
Research Abstract |
季節による睡眠温熱環境の変化が、幼児と母親の睡眠に及ぼす影響を明らかにすることを目的として、実態調査と実験を行った。実態調査では、春、夏、秋、冬の4期に177組の同一対象者で調査した。調査用紙は温湿度計と共に配布し、寝室の温湿度の測定、幼児と母親の就寝、着衣条件、睡眠感、温冷感、快適感等の記入を各季節に一週間毎に4回記入してもらった。夏の寝室温度は最も暑い週で28℃以上、春と秋は20℃以上、冬は15℃以下が50%以上であった。夏の就寝時の冷房使用は最大47%と増加するが、就寝後の変更回数も増加してい。幼児の全体的な睡眠や寝つきは夏で他の季節より悪く、睡眠時間も減った。母親の睡眠も夏に寝つき、熟眠感が悪く、覚醒回数が増加した。幼児、母親ともに夏の暑さが睡眠に及ぼす影響が最も大きいことが示唆された。実験では、心身ともに健康な母親と幼児20組を対象とし、春、夏、秋、冬に実験を行った。各季節に居住環境の温湿度、アクチグラフを一週間連続測定した。アクチグラフの測定期間中の夜間に皮膚温、寝床内温湿度の測定を2夜行い、就寝状態、主観的睡眠感、温冷感、快適感の申告をしてもらった。寝室の温度は夏で有意に高く(27.2±0.2℃)、冬で低かった(14.1±0.6℃)。アクチグラフによる睡眠は、母親では春で睡眠効率が高く、覚醒が減少した。幼児では、夏の睡眠時間が減少し、睡眠時の活動量が増加していた。母親の胸と足背の皮膚温、足部の寝床内温度は、睡眠後半に夏で有意に低く、寝床内湿度は夏で有意に高かった。幼児では胸の皮膚温が夏に高い傾向であった。足部の寝床内温度は夏と冬で後半高く、湿度は夏で有意に高かった。母親の主観的な幼児の睡眠時の発汗や入眠潜時は夏に増加した。季節による睡眠温熱環境の変化が睡眠に及ぼす影響は母親と幼児では異なり、幼児の睡眠には夏が及ぼす影響が最も大きい可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)