2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18686011
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 秀幸 The University of Tokyo, 生産技術研究所, 准教授 (60334257)
|
Keywords | 部分放電 / カオス / フラクタル / 高電圧工学 / 不連続写像 / 非線形力学系 / ハイブリッドシステム / サンプル値制御 |
Research Abstract |
本年度は最終年度であり、部分放電データの非定常性の観点と、部分放電現象の動力学的性質の観点から、部分放電の診断手法としてリカレンスプロットの応用が適していると考えられることから、その方向での研究を中心に進めた。本年度の研究実績の概要は以下の通りである。 1. リカレンスプロットにおける外力推定手法の開発・評価 外力を受けたシステムから観測された時系列に対するリカレンスプロットが、外力に関する情報をどの程度含んでいるかという問題を考えるため、リカレンスプロットから元の時系列を再構成する手法を提案した。また、様々なシステムにおいて、外力推定におけるノイズの影響などを数値計算によって評価した。 2. リカレンスプロットを用いた変化点検出手法の開発・評価 同様に、システムから観測された時系列に対するリカレンスプロットを用いて、システムに生じた何らかの不連続的な状態変化を検出する手法を提案した。この手法は、リカレンスプロットにスペクトラルクラスタリングを適用したものである。また、この手法についても様々なシステムにおいて、変化点検出におけるノイズの影響などを数値計算によって評価した。 3. 他分野の数理モデルとの関連 機械学習の分野で提案されているherding systemは、区分等長変換であるという点で部分放電モデルと関係があるが、それだけでなく特殊なherding systemに二重回転写像が現れることを示すことにより、部分放電モデルの解析と同様のアプローチが有効である可能性を示した。
|
Research Products
(1 results)