2006 Fiscal Year Annual Research Report
自己説明型コンポーネント・フレームワークの研究開発
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18700032
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
吉岡 廉太郎 会津大学, コンピュータ理工学部, 講師 (00360008)
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Keywords | ソフトウェアコンポーネント / 自己説明型コンポーネント / cyberFilm / ビジュアル言語 / インタフェース / コンポーネントフレームワーク |
Research Abstract |
ソフトウェアコンポーネント自身にその動作アルゴリズムや機能を記述できる自己説明型コンポーネントの開発とそのコンポーネント・フレームワークの開発について、本年度は、コンポーネント構造とユンポーネント間インタフェースの設計、およびインタフェースを記述するための言語の基本設計と専用のエディターの試験的実装を行った。 コンポーネント構造は、cyber Filmをもとに、コンポーネント同士を接続するために必要な入出力のデータ型に関する定義と、そのコンポーネントの用途や役割といった利用時に役立つ情報を格納できる構造とした。そして、入出力データを定義・表現するための、アイコンを主にしたビジュアル言語を開発した。これは言語要素となるアイコンとその組み合わせ規則からなるものである。また、コンポーネントの用途や役割を表現するための同様の言語の設計も行った。この言語の開発にあたっては、多数の既存の科学的、技術的分類をさまざまな角度で比較調査し、利用者である科学者や技術者が情報科学の知識が無くとも、それぞれの専門分野の知識によって必要とするコンポーネントを検索できることを目指した新たな分類を作成した。前述の言語はこの分類にもとついたコンポーネントの定義を行うことができるように設計されている。ただし、将来、分類をあるていど変更しても言語(言語要素と組み合わせ規則)自体の変更は必要としない構造になっている。 インタフェース用言語については、入出力データの基本構造、データ型、大きさなどの基本情報に加え、各データが入出力されるタイミングなどについても記述できるようした。 これらの新しい言語の機能を実証し、言語仕様の確定と改良をするため、これらの言語を用いてコンポーネントを定義するためのエディターと、表示を行うためのブラウザーの基本的な機能を開発した。
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