2008 Fiscal Year Annual Research Report
自己説明型コンポーネント・フレームワークの研究開発
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18700032
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
吉岡 廉太郎 The University of Aizu, コンピュータ理工学部, 准教授 (00360008)
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Keywords | ソフトウェアコンポーネント / 自己説明型コンポーネント / cyberFilm / ビジュアル言語 / インタフェース / コンポーネントフレームワーク |
Research Abstract |
ソフトウェアコンポーネントにその動作アルゴリズムなどの内部処理や機能を記述できる自己説明型コンポーネントの開発とそのコンポーネントフレームワークの開発について、本年度は、コンポーネント構造とインタフェース言語の検証と改善、検索手法を試すシステムの試作を行った。 すでに開発を進めていたコンポーネントを表示、編集するためのエディターとブラウザーについて、言語仕様に合わせた変更と未実装の機能の実装を行った。特に、処理内容を記述するための計算式の入力機能については、入力の幅を広げるための機能追加を行った。また、コンポーネントのcyberFilmによる記述から実際にプログラムを生成する機能を新たに実装した。この生成では、テンプレートに基づく手法を採用し、テンプレートを複数用意することと、複数のテンプレートからもっとも適切なものを選択する手法により、状況に合わせた実行効率の高いプログラム生成が可能である。ただし、今のところデータベースに用意したコンポーネントとテンプレートは一部の計算アルゴリズムに関するものであるため、より多くの種類のもので引き続き試す必要がある。コンポーネントの登録と検索については、昨年度にはじめた設計をもとに実装を試みた。これまでに作成した、アルゴリズムのデータ構造、処理順序、学術分野、アプリケーション分野などをもとにした分類をさらに検討して修正と拡張を行った。この分類にしたがってコンポーネントをデータベースに登録し、検索を行うためのブラウザーを実装した。検索手法は、この分類に基づくものと、コンポーネントに含まれるcyberFilmの属性から検索する手法も検討したが実装までは至らなかった。また、検索手法の実験については時間がなく、簡単なテストに止まったが機能を確認することはできた。
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