2006 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス環境における人間中心の情報行動センシング技術の研究
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18700130
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
伊藤 禎宣 東京農工大学, 大学院工学府, 特任講師 (00395138)
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Keywords | スマートセンサ情報システム / ユーザインタフェース / ウエアラブル機器 / ユビキタスシステム |
Research Abstract |
本研究の目的は、ユビキタス情報環境における外部観測可能な情報行動から、人々が欲する情報を推測する技術の開発である。この技術開発を目標に、項目1として、人の情報探索対象の判別技術確立を目指している。また項目2として、情報探索対象判別技術を実装した、ユビキタス環境において実際的な情報行動判別センサテバイスの開発を目指している。 項目1における平成18年度の目標は、マルチモーダルな情報行動を対象とした、高解像観測可能な実験的空間の構築と、情報行動データベースの生成であった。項目2における平成18年度の目標は、情報行動評価に重要な観察指標を検出記録するセンシング手法の検討であった。 項目1について、情報探索行動の記録分析を行った。モーションキャプチャシステムとアイマークレコーダシステムを同期して、複数被験者の姿勢や位置、視線方向を記録可能な環境において蓄積された、実験期間5日間、延べ被験者数72人による情報探索行動の記録を対象としている。平成18年度中に身体姿勢や位置情報の一部記録について整理と分析を行い、その結果を情報探索行動における身体運動の個人差を統計的に示す論文(Ito2006)として発表した。 項目2について、項目1による実験結果を参照しつつ、情報探索行動の検出に適したセンサデバイス仕様の検討を行った。視線及び頭部方向の検出に関わる検討結果を援用した論文投稿準備を行った(2007年4月投稿済み)。人対人の相互作用における相対位置の意味検討と、光学式アクティブタグ方式による相対位置検出用センサデバイスの実装に関するものである。
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Research Products
(10 results)