2008 Fiscal Year Annual Research Report
マックスプラス代数上での画像処理と計算知能の融合および画像情報爆発環境への応用
Project/Area Number |
18700221
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
延原 肇 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (80359687)
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Keywords | マックスプラス代数 / 形式概念分析 / ラフ集合 / マルチメディア / 画像処理 / 情報視覚化 |
Research Abstract |
平成20年度は、マックスプラス代数の構造を一般化した順序構造の枠組みにおいて、計算知能と画像処理、さらにはマルチメディア処理との融合を行った。 大量画像群に対する計算知能および画像処理の融合技術として、形式概念分析による大規模画像群の視覚化技術、計算知能とマルチメディア処理の融合技術として、ラフ集合によるWeb情報の視覚化技術を提案した。 形式概念分析による視覚化技術では、Corel 1000Aおよび情報通信機構(NICT)より提供されているユビキタスホームデータをはじめをする大量画像データベースに対し適用を行い、画像群の大局的な構造把握に有用であることを確認した。また、ラフ集合等の枠組みを用いたWeb情報の視覚化技術を提案するとともに、大量のブックマーク情報に対し適用を行い、その有用性を確認した。8台のクラスタマシン、16台のマルチディスプレイによる超高解像度の視覚化を、これらの手法に対して適用することも試みた これらの研究成果は、雑誌論文1編、国際会議5件、著書1件(分担執筆)および国内研究会8件にまとめられている。以上を要するに、平成20年度は、大量の画像群を含む大規模マルチメディア情報を対象とした、各種計算知能の要素技術を、順序構造の枠組みから展開し、実装およびシミュレーションを通じてその有効性を実証、また大量画像群をユーザが咀嚼しやすい形式に変換するアルゴリズムを提案しており、本研究の十分な成果が得られていると言える。
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