2007 Fiscal Year Annual Research Report
RFID(ICタグ)を用いた重度障害者のためのマウスピース型電動車椅子操作装置
Project/Area Number |
18700480
|
Research Institution | Niigata Institute of Technology |
Principal Investigator |
寺島 正二郎 Niigata Institute of Technology, 工学部, 准教授 (20278071)
|
Keywords | 医療・福祉 / RFID / 無線ICタグ / 重度障害者 / 支援工学 |
Research Abstract |
頸椎損傷や筋ジストロフィーなどの重度障害者にとっては,移動はもちろん,電動車椅子の操作や福祉機器の利用にまで困難が伴う.この様な重度障害者のために,様々な操作装置が開発されているが,それぞれ一長一短があり,新たな操作装置の開発も望まれている.そこで,我々は重度障害者においても最後まで残される機能の1つである舌の動作に着目して,マウスピース型の操作装置の開発を行っている. これまでの検討より,13.56MHzタイプのRFIDが当該コントローラーに相応しいことが明らかになっている.そこで,それらのRFIDタグを4個実装した口腔内コントローラーの試作を行い,その性能について実験的検討を行った. 具体的な平成19年度の実施内容は下記の通りである. 1.口腔内装置の回路・基板設計・製作 リモートコントローラーを口腔内に設置可能とするため形状や外形寸法を検討し,回路・専用基板の設計・製作を行った. 2.制御プログラムの製作 本研究では,最終的にマウスピース型リモートコントローラーを用いて模型車の運転制御を行った.このシステムの構成としては,本研究室で試作した口腔内リモートコントローラー,RFID識別装置(タカノ社製),制御にスタンドアロンタイプのマイコン(cRIO,日本ナショナルインスツルメンツ社製)を利用した. この結果,本研究で構築したシステムにおいて,舌動作を利用して模型車の運転を行うことができた.
|
Research Products
(4 results)