2007 Fiscal Year Annual Research Report
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18720049
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
神津 武男 Waseda University, 付置研究所, 准教授 (10424821)
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| Keywords | 人形浄瑠璃文楽 / 浄瑠璃本 / 書誌学 / 出版(出板) / 演劇 / 近世文学 / 歴史 / 古典文学 |
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| Research Abstract |
研究計画の通り、
(1)日本国内での浄瑠璃本書誌調査 (2)浄瑠璃本の諸本研究を進めた。
(1)は、本研究の基礎資料の充実/データ収集を図るためで、未調査5機関の所蔵資料を実見/調査した。平成19年度には、関東(1。上三原田歌舞伎舞台操作伝承委員会)、東海(1。名古屋市立鶴舞中央図書館)、近畿(2。京都光華女子大学図書館・兵庫県立歴史博物館)、九州・沖縄(1。石垣市立八重山博物館)各地方( () 内、冒頭の数字は機関数)の未調査機関で、調査研究を行なった。二個人の所蔵分と合わせ、194冊を新規に閲覧した。
なお関係諸機関との事前調整等の結果、年度当初に予定した地域・機関とは若干異なることとなった。次年度も柔軟な運用を心がけ、調査を進めていきたい。
(2)では、これまでに収集したデータの解析を中心として、新規に調査した浄瑠璃本諸本との校合・研究を進めた。
(1)(2)の調査・研究に基づき、本年度には、人形浄瑠璃文楽の現行曲の成立に関わるいくつかの新見を得た。『摂州合邦辻』下巻「合邦内」、『関取千両幟』「猪名川内」などの改作時期と改作者について、学会発表1「竹本綱太夫の代々-幕物(付け物)作者の系統として-」に報告した。また『道中膝栗毛』「赤坂並木」の成立年、『仮名手本忠臣蔵』八段目「道行旅路の嫁入」や『増補競伊勢物語』三ノ切「春日村」の改作時期などについて、雑誌論文2に記した。
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