2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18720140
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
高橋 美奈子 University of the Ryukyus, 教育学部, 准教授 (60336352)
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Keywords | 日本語教育 / 年少者 / 沖縄県 |
Research Abstract |
研究課題の遂行へ向けて、平成19年度は昨年度に引き続き、外国人児童生徒が在籍する中学校で、日本語指導担当者、外国人生徒、大学の教育学部に在籍する日本語指導ボランティアなどに対して、沖縄県の年少者日本語教育の実態を明らかにするための聞き取り調査を行なった。さらに、県内の公立学校における外国人児童生徒および帰国児童生徒に関する問い合わせ業務を行なっている沖縄県教育委員会義務教育課の担当者にも聞き取り調査を行なった。 今年度は、こうした聞き取り調査を通じて、これまでに沖縄県内で行なわれてきた公立学校における年少者日本語教育関連の統計資料や調査データ、さらには各学校で作成されてきた報告書、教材、研究論文等の収集を主に行い、これらの資料を巨視的な視点から分析し、現在の沖縄県の年少者日本語教育における現状と課題を明らかにした。特に明記すべきは、日本語指導の必要な児童生徒の現状把握は、児童生徒が外国籍を保有しているか否かで区別されることが多く、重国籍や日本国籍を有する日本語指導が必要な児童生徒の現状把握は特に十分であるとは言いがたい現状があった。また、沖縄県では法制度の改正などによって一時的に公立学校における日本語指導が必要な児童生徒が急増したときには、何らかの教育措置や支援の動きが見られたが、それらは一過性のものにとどまっており、継続されているとは言いがたい現状があることも分かった。今後の課題として、沖縄県のように日本語指導が必要な児童生徒の受入れが流動的であり、各学校での受入れが(さらには市町村単位で見ても)少人数である場合における継続して行なえる支援の方法を考えていく必要があるであろう。
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Research Products
(1 results)