2006 Fiscal Year Annual Research Report
非侵襲的脳活動計測に基づいた対比の接辞認知を応用した大学生の英語運用能力の向上
Project/Area Number |
18720150
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
有光 奈美 東洋大学, 経営学部, 講師 (00408957)
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Keywords | 英語 / 脳・神経 / 教育系心理学 / 言語学 / 神経科学 |
Research Abstract |
本研究は、対比の接辞認知を整理、分析し、そのデータを非侵襲的脳活動計測に基づいた手法で応用して大学生の英語運用能力の向上を図ることを目的としている。今年度は、対比表現について、言語的側面の整理と分析を進展させた。日常言語の対比には様々な分類方法が設定可能であり、中でも、肯定文・否定文という対比は日常言語の基本的な対比の一つである。否定文を構成する否定性の背景には、大別して対象依存的否定性と価値的否定性があることは、これまでの研究で示してきたとおりである。本研究は中でも特に接辞に注目し対比表現の整理、分析を行った。経過や成果としては、生理学若手サマースクールにおいて「Cognitive Aspects in Pseudo-Negative : Factors : Their Contrasts in Meanings」と題し、ポスター発表を行った。また、東洋大学人間科学研究所紀要において論文発表を行った。具体的には、担当した英語のクラスの学生に対して接辞認知のアンケートを行った。春学期の最初のクラスで一度行い、その後、接辞とは何か(接頭辞、接尾辞とは何か)、語幹とは何かということを具体的事例を取り上げ、毎回のクラスで説明を行った。その後、秋学期の最後のクラスで春学期と同様の接辞認知のアンケートを行った。そして、1年間における学生の接辞認識の推移をまとめた。また、代表的な接辞のデータ収集をほぼ行うことができた。今年度は極めて多くの時間が予定外に教育面で取られ、当初計画したほど研究が進行しなかった。次年度以降は、少しでも研究に時間が取れることを切望している。次年度は、わずかに残る接辞のデータ収集を完成し、収集・統合したデータを用いて、撮像を行う際に必要となる言語タスクの作成を進めることを予定している。そして、撮像に入っていくことを目指す。
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Research Products
(1 results)