2007 Fiscal Year Annual Research Report
小選挙区比例代表並立制下における補助金配分の機能に関する分析
Project/Area Number |
18730105
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
市島 宗典 Chukyo University, 総合政策学部, 講師 (70410628)
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Keywords | 政治学 / 政治過程 / 日本政治 / 選挙制度 / 補助金 |
Research Abstract |
本研究の目的は、1996年以降、衆議院の選挙制度として用いられてきた小選挙区比例代表並立制下において、国庫支出金を主とする補助金の各地方自治体に対する配分を手段として利用することによって、政権与党を離れた議員を一本釣りし、与党へ引き戻すことによって政権与党の勢力を拡大し、政権の維持を可能にしてきたということを明らかにすることである。その上で、五五年体制以来の日本政治において、財政支出というものが政権与党の長期政権維持に寄与してきたということを実証的に明らかにしていくことである。 平成19年度においては、平成18年度に引き続き、本研究の遂行上必要となるデータ((1)国政選挙結果に関連するデータ、(2)政治家のバックグラウンドに関連するデータ、(3)補助金の配分額に関するデータ、(4)各地方自治体の特性を示す人口統計学的データ・財政に関するデータ・首長の属性を示すデータ)の追加収集及びその入力作業を行った。その後、平成18年度から収集したデータを使用することで、与党候補者が小選挙区で当選した選挙区、与党候補者が小選挙区では落選したが比例代表で復活当選した選挙区、与党候補者が小選挙区でも比例代表でも落選した選挙区において、それぞれ補助金の配分に差異がみられるのかについてのマクロ分析を行い、補助金配分の全体的傾向を把握した。また、マクロ分析にて行った選挙区の場合分けにより、ケース・スタディに相応しい小選挙区の選定も併せて行い、次年度の研究遂行に備えた。
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