2008 Fiscal Year Annual Research Report
英米における日本政治観の形成と変遷-1918〜1952年-
Project/Area Number |
18730116
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
奈良岡 聰智 Kyoto University, 法学研究科, 准教授 (90378505)
|
Keywords | 外交史 / 国際関係史 / 国際認識 |
Research Abstract |
(1) 昨年度までの成果を土台としながら、日・英・米の公刊史料・未公刊史料を用いて、英米の政治家や外交官の日本政治観の分析を進めた。分担者として加わった科研費基盤研究(B)「伊藤博文と韓国統治」の成果も活かしつつ、論文「イギリスから見た伊藤博文統監と韓国統治」を執筆した(伊藤之雄・李成煥編著『伊藤博文と韓国統治』ミネルヴァ書房、2009年公刊予定に掲載)。 (2) 英米の対日観を視野に入れつつ、政治家の邸宅、日本外交などについて分析を進め、論文「加藤高明-親英派外交家の栄光と挫折」(佐道明広他編『人物で読む近代日本外交史』吉川弘文館、2008年)、「駐日ベルギー大使館の140年(1)(2)」、「別荘から見た近代日本政治」を発表した。 (3) 上記論文と関連して、日本英学史学会において、報告「駐日ベルギー大使館の140年」を、「近現代における政治と文化」研究会において、「近現代日本における政治家の邸宅」を行った。 (4) 京都市編纂の『京都市政史』第1巻(2009年3月)の分担執筆を行った。担当部分は、「国際交流」「観光」など約6万字分である。 (5) 一昨年度から準備を進めてきた第一次大戦中の捕虜待遇問題に関する編著、日本外交史のテキストについては、公刊が遅れ、2009年度中となる見込みである。また、加藤高明の英国論をまとめた本の編纂も開始したが、こちらも公刊は2009年度中となる見込みである。
|
Research Products
(5 results)