2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18730184
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
釣 雅雄 Okayama University, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (60401642)
|
Keywords | 政府債務 / 財政政策 |
Research Abstract |
本年度では初年度の基礎分析をもとにいくつかの応用分析を行った。具体的には3つのアプローチを取った。 まず第1に,初年度に引き続き政府債務と財政政策の因果関係を明確にする理論・実証分析を行なった。政府債務が増大した場合のリスクプレミアムが,国債利子率に道のような影響を与えるのか分析を行い,いくつかの経済状況別のシミュレーション分析を行った。特に,2006年度の政府の骨太方針において,2011年度にプライマリーバランスの黒字化が政策目標とせっていされたので,その影響を踏まえた分析を行った。シミュレーション分析では,将来の国民負担率あるいは税率を推計し,政府債務のリスクの大きさを測った。この研究成果はすでに研究会等で発表を行ったが,引き続き投稿準備中である。 第2番目に,地方財政への影響についての応用粉析を行った。この成果は,釣(2007)として発表した。具体的には,中央から地方への移転である地方交付税交付金に着目し,この地方への移転が中央財政に与える影響を見るとともに,地方経済への影響を分析した。 第3番目に,釣・茂木・吉野(2008)として発表した成果では,海外の財政状況,特にアジア太平洋諸国の財政分析を行った。例えば,オーストラリアの財政改革を取り上げ,その政府債務維持可能性分析を行った。
|
Research Products
(3 results)