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2008 Fiscal Year Annual Research Report

政府債務の維持可能性と財政政策ルールに関する分析

Research Project

Project/Area Number 18730184
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

釣 雅雄  Okayama University, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (60401642)

Keywords財政政策 / 政府債務 / 財政収支 / 経済対策
Research Abstract

本年度においては, 昨年度から引き続き応用分析を行った。ただし, 本年度は日本及び世界の経済状況が激変し, シミュレーション分析において変更を余儀なくされたため, 以下のような方法で対応した。
まず、原油価格の高騰とその後の急落など物価の変動が生じた。昨年度からの分析では, 物価変動及び金利と財政の関係を見ていたが, 特に物価変動と財政との関係分析を行う必要がでてきた。これらの経済状況への対応を通じて, 物価変動と財政負担の分析を行い, インフレとデフレとで非対称な効果が現れること, インフレでも財政負担が増加することを求めた。
次に, シミュレーション分析において前提とした2011年度のプライマリーバランスの黒字化政策目標が変更された。この点については, 現時点では不透明であり, 今後においても分析を継続していく必要がある。事象研究を通じて, 政策変化を随時確認することで対応した。
最後に, 世界経済との関係である。各国で裁量的な財政政策が行われた。日本でも大規模な経済対策が行われることとなった。例えば, 英国ではゴールデン・ルールとして財政収支等のルールがあったが, これらは一時的に保留状態となった。そこで, 一つは, 英国の財政について分析し、経済状況と財政ルールの関係をみた。もう一つは, そもそも経済状況が悪化すれば, 歳入が減少し, 歳出を一定としても財政収支は悪化する。そのため, 政策ルールでは、単年度のみではなく中長期的な視点もルールに組み入れる必要があることを見た。

  • Research Products

    (3 results)

All 2008 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 地方財政から見た道州の最適規模2008

    • Author(s)
      平野正樹・釣雅雄
    • Journal Title

      経済への影響にかかる研究報告書

      Pages: 1-45

  • [Presentation] Impacts of Price Changes on Debts2008

    • Author(s)
      釣雅雄
    • Organizer
      金融経済研究会
    • Place of Presentation
      岡山大学
    • Year and Date
      2008-06-28
  • [Remarks]

    • URL

      http://www.e.okayama-u.ac.jp/~tsuri/

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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