2006 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティ・ワークフェアの再構築ツールとしてのワイナリー
Project/Area Number |
18730312
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山下 範久 北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (90333583)
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Keywords | 産業・労働 / 南アフリカ |
Research Abstract |
分析の対象となるデータの収集に集中的にとりくんだ。その中心は、平成18年10月〜11月に実施した南アフリカにおけるフィールドワークである。同フィールドワークにおいては、西ケープ州のステレンボシュ、パール、フランシュフック、エルギン、ウォーカーベイの各地区における黒人経営ワイナリーを5ヶ所、女性従業員を支援する活動を行っているワイナリーを1ヶ所、黒人従業員の雇用形態に特徴のある白人経営ワイナリーを5ヶ所訪れ、雇用者、被雇用者双方からの聞き取り調査をおこない、あわせてそのうち2ヶ所のワイナリーでは、ファーム・スクールや診療所などの視察も行った。また滞在中にステレンボシュ大学図書館収蔵の資料調査も実施し、同大学所属の専門家との研究情報の交換も行ったほか、BAWSI(黒人ワイン・蒸留酒産業協会)、WOSA(南アフリカワイン輸出業者協会)、SAWIS(南アフリカワイン産業情報システム)といった関連団体にも訪れ、資料の提供をうけ、担当者への聞き取り調査もおこなった。 国内においては、アジア経済研究所における南アフリカ研究の専門家の協力を得て、南アフリカにおける、BEE(黒人の経済的エンパワーメント)政策に関する資料および研究情報の提供をうけたほか、日本における南アフリカワインの輸入業者からも聞き取り調査をおこなった。 収集したデータの大半は質的データであり、QDA(質的データ分析)アプリケーションによる分析に付するため、コンピュータへの入力作業をすすめ、その約半分については、入力整理を終えた。
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