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2007 Fiscal Year Annual Research Report

授業における私語の発生過程に対する調査およびシミュレーションによる検討

Research Project

Project/Area Number 18730414
Research InstitutionFuji Women's University

Principal Investigator

出口 拓彦  Fuji Women's University, 人間生活学部, 講師 (90382465)

Keywords私語 / シミュレーション / 適応
Research Abstract

私語の発生過程について,質問紙による測定や観察,シミュレーションによって検討した。大学における私語は,多人数で行われる授業において多く発生すると思われるため,なるべく多くの履修者がいる授業を主な研究対象とした。このため,1台の測定機器のみでは教室全体をカバーすることが困難と考えられることから,最大で12地点における音量を同時に測定することが可能な装置を作成し,私語の計測を試みた。
また,私語の発生過程に関する質問紙調査も引き続き実施し,私語に対する態度や大学への適応と私語の頻度との関連について,さらなる考察を行った。
シミュレーションについては,個々人が持つ私語に対する態度の相違(個人差)や大学に対する適応等の要因も取り入れ,検討を加えた。具体的には,質問紙調査によって得られたデータの一部をコンピュータに入力してシミュレーションを行うなど,現実場面から収集したデータも使用した分析を行った。
その結果,1.局所的な相互作用と,2.「ある時は周囲の状況に従い,またある時は自己の態度に従う」という非0・1的な行動パターンの存在が,私語が教室に広がる重要な要因となっている可能性が示唆された。
さらに,これらの研究結果に基づいて,最終年度で行う「私語に関する授業」に用いる教材の開発も進めた。具体的には,一般の学生が理解することが可能な,調査結果の提示方法の検討や,わかりやすい形で私語の発生過程を可視化するサブルーティンのプログラミングなどを行った。また,研究の成果は,論文や学会発表だけでなく,シンポジウムやFD関連の研修会においても公表した。

  • Research Products

    (5 results)

All 2008 2007

All Journal Article (1 results) Presentation (4 results)

  • [Journal Article] ダイナミック社会的インパクト理論を援用した私語発生過程のシミュレーション-「自分ひとりくらい」で済むとき・済まないとき-2008

    • Author(s)
      出口 拓彦
    • Journal Title

      藤女子大学紀要(第II部) 45

      Pages: 1-11

  • [Presentation] 「学生同士の注意」が私語の発生過程と適応に及ぼす影響-「自己の適応を犠牲にした他者の利得表への介入」という視点から-2007

    • Author(s)
      出口 拓彦
    • Organizer
      日本社会心理学会第48回大会
    • Place of Presentation
      早稲田大学(東京都)
    • Year and Date
      2007-09-23
  • [Presentation] 私語に対する個人の態度と適応の関連(2)-教室における私語の発生状況が個人の態度に及ぼす影響に着目して-2007

    • Author(s)
      出口 拓彦
    • Organizer
      日本心理学会第71回大会
    • Place of Presentation
      東洋大学(東京都)
    • Year and Date
      2007-09-20
  • [Presentation] 私語に対する個人の態度と適応の関連-私語の発生過程に対するシミュレーションによる検討-2007

    • Author(s)
      出口 拓彦
    • Organizer
      日本教育心理学会第49回総会
    • Place of Presentation
      文教大学(埼玉県)
    • Year and Date
      2007-09-15
  • [Presentation] 私語に対する個人の態度が教室全体に及ぼす影響-なぜ「してはいけない」と考えられている私語が広がるのか-2007

    • Author(s)
      出口 拓彦
    • Organizer
      日本グループ・ダイナミックス学会第54回大会
    • Place of Presentation
      名古屋大学(愛知県)
    • Year and Date
      2007-06-16

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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