2007 Fiscal Year Annual Research Report
教員志望者がコミュニケーションのレパートリーを学ぶための教育プログラムの開発
Project/Area Number |
18730420
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
西口 利文 Chubu University, 人文学部, 准教授 (70343655)
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Keywords | 問題場面 / コミュニケーション / レパートリー / 教員養成教育 / 小・中学校 / グループワークシート |
Research Abstract |
本研究は,平成18年度から20年度までの3年にわたる実施を計画している研究であり,小中学校の教員志望者が,問題場面(教師あるいは児童生徒がフラストレーションを抱える場面)でのコミュニケーションのレパートリーを学ぶことができる,教育プログラムの開発を目的としたものである。平成19年度は,18年度に続いて,当該プログラムで活用する教材の作成に必要な,基礎データを収集してまとめる作業に取り組んだ。具体的には,小・中学校の児童生徒が種々の問題場面で教師に求めている言葉かけの特徴について,実証的に明らかにするための調査を行った。小学校の調査に関しては,これまでの問題場面における言葉かけの研究で,焦点が当てられてこなかった場面(授業中におしゃべりをしている子どものいる場面,子ども同士でけんかをしている場面,危険な場所で遊んでいる場面など)を新たな調査対象として研究をすすめた。中学校の調査に関しては,平成18年度に実施した調査のデータをもとにして,詳細なる分析作業をすすめた。今回,これらのデータをまとめることにより,小・中学校の多様な問題場面に対する教師の言葉かけの特徴について,深い理解へとつながり,先の目的に沿った教育プログラムに必要な教材のための重要な資料を得ることとなった。そして,これまでの研究で得られた知見を踏まえて,教材の一部を作成した。なお,平成20年度には,この教材を完成させ,これを用いて,当初の目的である教育プログラムを実践し,その教育的効果について検討する予定である。
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Research Products
(3 results)