2007 Fiscal Year Annual Research Report
放電プラズマ焼結による空隙傾斜材料作製法の確立とリン酸カルシウムへの応用
Project/Area Number |
18750178
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Research Institution | Oyama National College of Technology |
Principal Investigator |
川越 大輔 Oyama National College of Technology, 物質工学科, 助教 (80420008)
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Keywords | 水酸カルシウムアパタイト / 放電プラズマ焼結 / 傾斜材料 / 多孔体 / 生体材料 / 再生医工学 / 人工骨 / リン酸カルシウム |
Research Abstract |
水酸カルシウムアパタイトは、生体親和性の高い材料として知れられており、人工骨の骨代替材料として注目されている。ここで水酸カルシウムアパタイトは、材料強度を生体骨に近づけること、より生体親和性を高めることの高機能化が必要であると考えた。 本年度は1)放電プラズマ焼結法による水酸カルシウムアパタイト多孔体の作製、および2)水酸カルシウムアパタイト空隙傾斜材料の作製について検討した。 1)放電プラズマ焼結法による水酸カルシウムアパタイト多孔体の作製としては、特定の径を持つアラミド繊維と水酸カルシウムアパタイトを混合し多孔体の作製を行った。具体的には、10μmφのアラミド繊維を混合した水酸カルシウムアパタイトの成形体を、400度、10min間、30MPa、真空中で放電プラズマ焼結し、多孔体を得た。得られた多孔体は、直径10μmの空隙で連通孔を持つ多孔体であった。 2)水酸カルシウムアパタイト空隙傾斜材料の作製としては、仮焼条件の異なる粒子を積層させて放電プラズマ焼結することにより、強度と細胞の活動場を目的に応じてデザインすることが可能な空隙傾斜材料の作製を検討した。具体的には、まず900度1時間と1000度6時間で仮焼した粒子を準備し、これらの粉末を積層した10mmφの水酸カルシウムアパタイトの成形体を、800度、30MPa、10分間、真空中で放電プラズマ焼結することにより、空隙径の異なる焼結体を得た。 以上より、より生体親和性の高い、また材料強度の高い人工骨の作製が可能になったと考える。
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Research Products
(9 results)