2006 Fiscal Year Annual Research Report
光変調器を用いた光周波数掃引による高分解能分光システム
Project/Area Number |
18760038
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
塩田 達俊 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助手 (10376858)
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Keywords | 光計測 / 光分解分光 |
Research Abstract |
平成18年度は、光源周波数の安定性とスペクトル線幅が計測精度へ与える影響を調査し、計測分解能200kHz以下を得ることを目標とする。 1)サンプル試料の改善 ファイバーブラッググレーティング(FBG)を反射鏡とするファイバ共振器を試料とすると、温度揺らぎにより透過スペクトルの共振周波数が不安定になるので、高精度の温度調節器により温度揺らぎを0.05℃以下に安定化して、システムの性能を評価した。また、気相の有機分子の共鳴周波数が温度に依存しないことを利用して、HCNガスを標準試料として評価した。その結果、スペクトル安定性1MHz以下が得られることを確認した。 2)DFBレーザーの発振光周波数を安定化する DFBレーザーの発振周波数(周波数安定性22MHz)を安定化し、約2.8MHzの安定性を実現した。1)で安定化した試料を用いて、システムの計測分解能が1MHz以下であることを確認した。 3)光源スペクトル線幅の狭窄化 100kHz程度に周波数線幅を狭窄化した光源を使用して、計測精度を評価した。試料にはスペクトル線幅が1MHz程度の共振器を用いて評価し結果、スペクトル分解能1MHzで中心周波数の再現性は100kHz以下を確認した
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