2006 Fiscal Year Annual Research Report
CIP法及び自然観測法理論を用いた雷放電発生時の地中内電磁環境の調査研究
Project/Area Number |
18760219
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
大久保 寛 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教 (90336446)
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Keywords | CID法 / 自然観測法理論 / ディジタル信号解析 / 雷放電 / 地中内電磁界 / 地中内電磁波伝搬 / 電磁環境 |
Research Abstract |
落雷発生時における地中内電磁環境を明らかにするために,数値解析と実際の観測及びその信号処理を用いて以下に示す研究を行った。 1.CIP法を用いた電磁界シミュレーションの基礎検討として,大気自由空間中に置かれた線電流によって発生する電磁界の解析を行い報告した。--従来法との比較により,本法の解析結果は,パルス性の信号に対して波形の歪みが小さいことが明らかになった。 2.CIP法を用いた電磁界シミュレーションの基礎検討として,複数の媒質が存在する場合の媒質問境界条件について検討し報告した。--媒質境界が存在する場合は,空間微分の境界条件も考慮することで,数値分散の小さい結果が得られることが明らかになった。 3.電磁界観測システムとして,地上及び地中内に磁界センサの追加設置を行った。--ループ型アンテナを用いたセンサであり,地上及び地中内に全く同じものを導入した。地上からは減衰の少ないケーブルを用いる。記録装置との接続も問題なく,同時観測を開始するができた。 4.電磁界観測システムに高精度のGPS時刻発生装置を新たに導入し,記録されたデータの観測時刻の校正が可能となった。--地上のGPSアンテナとの接続も問題なく,良好に継続的な時刻補正が行われている。 5.上記磁界センサ,導入済みの平板電極アンテナ及び記録装置を用いて,電磁界信号の継続的な観測を行った。--観測機器間の接続は良好であり,現在,トリガレベルを調整しながら,継続的に観測しデータの蓄積を行っている。
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