2008 Fiscal Year Annual Research Report
電子機器から輻射される電磁波による情報漏洩とその対策に関する研究
Project/Area Number |
18760292
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
関口 秀紀 National Institute of Information and Communications Technology, 情報通信セキュリティ研究センターセキュリティ基盤グループ, 有期研究員 (80415843)
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Keywords | 電磁放射 / 情報漏洩 / 情報セキュリティ / TEMPEST / ソフトウェア対策 |
Research Abstract |
本研究の目的は、PCから輻射される電磁波に起因するモニター表示画像情報の漏洩に関して、(1)PCから輻射される電磁波の測定方法についての検討、(2)測定した輻射電磁波と含有する情報の評価に対する検討、(3)情報漏洩対策ソフトウェアの開発、を行うことであり、本年度は、論文掲載6件、学会発表5件、特許出願1件を行った。その内訳は、まず、本研究に関連する解説論文掲載が4件、(1)および(2)に関する研究論文掲載が2である。また、(1)および(2)に関する研究成果を国際学術学会で1件発表し、(3)に関する研究成果を国内学術学会で4件発表した。また、(3)に関する特許出願を1件行った。さらに、現在、本研究に関連する論評・サーベイ論文が1件、(1)および(2)に関する研究論文が1件、(3)に関する研究論文が1件の採択が決まり、掲載待ちとなっている。 (1)および(2)に関しては、PCの電磁雑音に起因するモニタ表示画像の情報漏洩を定量的に評価する手法を開発し、本手法を伝導および放射電磁雑音に対して適用し、本手法が有効であることを示した。本手法は、国際電気通信連合電気通信標準化部門(International Telecommunication Union, Telecommunication Standardization Sector)の勧告文書内にも反映される予定である。 (3)に関しては、PCモニタ上の文字情報の漏洩を防止するソフトウェア的対策技術を開発し、各種ソフトウェアやWebアプリケーションに実装し、その有効性を示した。また、現金自動支払機等のモニタ上のボタン入力操作情報の漏洩を防止するソフトウェ対策技術を開発し、本技術のUSおよびEP特許出願を行った。
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Research Products
(12 results)