2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18770076
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Research Institution | Kitakyushu Museum of Natural History and Human History |
Principal Investigator |
下村 通誉 北九州市立自然史, 歴史博物館・自然史課, 学芸員 (30359476)
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Keywords | 寄生生物 / 甲殻類 / 等脚類 / 分類学 / 系統学 |
Research Abstract |
本課題はエビヤドリムシ類の分類学・系統学に主眼を置いた研究である。北九州市立自然史・歴史博物館に収蔵されている十脚目甲殻類(エビ・カニ類)標本の中からヤドリムシ亜目に罹患しているものを探し出してリストアップを行った。その後、宿主から寄生虫を摘出した。また、千葉県立中央博物館にエビヤドリムシが寄生したスナモグリの仲間の標本を持参して宿主の同定について専門家よりアドバイスをいただいた。 調査航海は広島大学附属練習船豊潮丸調査(南西諸島及び瀬戸内海)に参加した。ドレッジ、ビームトロール、ソリネット等により採集を行い、少なくとも4種のヤドリムシ類の標本を得た。また、九州大学天草臨海実験所を利用し、宿主となる甲殻類の見つけ取り採集を行った。 上記の調査によって得られた標本を形態形質に基づいて分類学的研究を行った。研究は解剖→プレパラート作成→観察→同定→記載の順で進める。実体顕微鏡下で付属肢を電解研磨により鋭く尖らせたタングステン針を用いてはずした後、スライドグラス上にガムクロラールで封入し、微分干渉顕微鏡を用いて形態観察を行った。論文作成・学会発表用に各形質を描画装置を用いてトレースを行い顕微鏡用カメラで撮影を行った。また、走査型電子顕微鏡を用いて微細構造の観察を行った。現在、分類学的な記載論文を作成中の他、分子系統解析の準備を進めている。
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Research Products
(2 results)