2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヘパラン硫酸6O-硫酸基転移酵素によるアルツハイマー病進行仮説の検証
Project/Area Number |
18770119
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
永井 尚子 Aichi Medical University, 分子医科学研究所, 助教 (00367799)
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Keywords | ヘパラン硫酸 / ヘパラン硫酸硫酸基転移酵素 / アミロイドβ前駆体タンパク質 / 細胞内局在 |
Research Abstract |
平成19年度に引き続き、平成20年度において申請者はHS6ST3-GFPとアミロイドβ前駆体タンパク質APPが相互作用している可能性についてさらに検討を進めた。複数の条件でHS6ST3・GFPを強制発現させた細胞株において抗GFP抗体で免疫沈降を行い、抗APP抗体でウエスタンブロッティングを行ったところ、一つの条件下で両者の相互作用を観察することができた。このことからAPPがHS6ST3-GFPの細胞内局在を調節する因子として機能している可能性が考えられた。この可能性について検証するためにKDEL配列をC末端に融合させた小胞体局在型のHS6ST3-GFP(KDEL)の発現ベクターを作製した。この発現ベクターをCHO細胞に強制発現させ、APPの細胞内局在がHS6ST3とともに小胞体に移行するか否かを検討したが、APPはHS6ST-GFP(KDEL)と共発現させてもゴルジ体に局在していた。 APPの他にHS6ST3-GFPと相互作用する因子を同定するためにHS6ST3-GFP発現細胞株の細胞抽出液を抗GFP抗体で免疫沈降し、共に溶出してきたタンパク質についてペプチドマス・フィンガープリント法により同定を試みた。その結果、ミオシンやアクチンの重合を形成するタンパク質など、細胞内輸送に関わると考えられるタンパク質が複数同定された。これらのタンパク質がHS6ST3-GFPの細胞内局在に果たす役割については今後詳細に検討する必要があると考えられる。
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Research Products
(2 results)