2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域農業を中心とした異業種間連携による環境負荷低減策の研究
Project/Area Number |
18780165
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大村 道明 東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (70312626)
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Keywords | 環境調和型農林水産 / 環境技術 / 環境分析 |
Research Abstract |
農業を中心とする異業種間連携構築に向けた,廃棄物・副生成物と生産資材とのマッチング検索システム(ソフトウエア)については第一段階の開発作業が終了し,稼動を確認した.当初,東北大学大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター・複合陸域生産システム部における生産実験ほ場の作物別・飼養家畜別データをそれぞれ農業経営体に見立て,ソフトウエアのデータベースに導入してテストする予定であったが,センターで収集したデータは,ソフトウエアシステムを使用(テスト)する以前に一致ゼロの状態であることがわかった.したがって,別の調査フィールドを構築すべく,宮城県南三陸町を候補地として挙げ,現地関係者(地方振興事務所,役場,農協,家畜保健衛生所等)との調整を実施した.現地では,遊休桑園の有効利活用が課題とされており,本研究で開発したマッチング検索システムで桑園所有者,桑利用者等のマッチングについて検討することについての協力関係を得た. また,現状ではデータベースの構築と,システムの検索結果に対する分析・評価は研究者が実施している状況であるが,知識・経験・感といった,他人に移転する事が不可能な感覚を駆使する必要がある.汎用性を確保する上では,そうした高度な判断をもシステムに組み込む必要性があるため,その基礎作業として認知科学的な側面から「判断の源泉」について検討した.経験も一種のデータベースであることから,適切な判断をくだす上では発生一淘汰を基調とする遺伝的アルゴリズムの導入が適当でありそうだ,という方向性を得た.
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