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2006 Fiscal Year Annual Research Report

インスリン抵抗性に対する和漢薬の効果とその作用機序の解明

Research Project

Project/Area Number 18790431
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

藤本 孝子  富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 助手 (70377266)

Keywordsインスリン抵抗性 / 和漢薬 / 2型糖尿病
Research Abstract

インスリン抵抗性は、2型糖尿病をはじめ肥満・高血圧などいわゆる生活習慣病の基盤として存在している病態であり、その改善は糖尿病の発症や進展の予防に重要であると考えられている。本年度は、インスリン抵抗性改善作用を有する和漢薬のスクリーニングをすることを目的とした。2型糖尿病モデルのZucker fattyラットを用い、6種類の和漢薬(黄連解毒湯、桂枝茯苓丸、大柴胡湯、当帰芍薬散、八味地黄丸、防已黄耆湯)をそれぞれ10週間投与し、血清中のインスリン抵抗性に影響を与える因子を検討した。その結果、空腹時血糖とglucose tolerance testに対しては、和漢薬投与による変化は認められなかったが、空腹時のインスリン値が非投与群に比べ八味地黄丸投与群で有意に低下した。空腹時の中性脂肪値、遊離脂肪酸値に対する和漢薬の効果は認められなかったが、桂枝茯苓丸と八味地黄丸投与群でHDL-コレステロールの有意な上昇、桂枝茯苓丸と防已黄耆湯投与群でLDL-コレステロールの有意な低下が認められた。また、fat loading test後の中性脂肪値が黄連解毒湯、桂枝茯苓丸、大柴胡湯投与群で有意に改善した。一方、アディポサイトカインの一つであるアディポネクチンやレプチンはいずれの和漢薬投与によっても有意な変化を認めなかった。以上の成績より、八味地黄丸に高インスリン血症の改善作用、黄連解毒湯、桂枝茯苓丸、大柴胡湯、八味地黄丸、防已黄耆湯に脂質代謝異常を是正する作用が認められ、これらの作用によりインスリン抵抗性に好影響を与える可能性を示唆する知見が得られた。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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