2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791392
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
安生 智郎 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部附属病院, 医員 (10396989)
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Keywords | レーザー / 歯内療法 / Nd:YAG / Er:YAG / 半導体 / 顕微鏡 / 安全性 / 眼鏡 |
Research Abstract |
歯内治療においてレーザーは不可欠な存在となりつつあり、歯髄診断・直接覆髄法・生活断髄法・根管内消毒・根管清掃・根管形成・根管内異物除去などへの応用が試みられている。顕微鏡の導入が歯科治療、特に歯内療法に与えた影響は大きい。しかしながら、顕微鏡下でレーザーを使用した場合、通常使用する防護眼鏡で眼に対する安全性が確保されるか明らかでない。よって、本研究では、各種レーザーの防護眼鏡および顕微鏡を介する透過率を測定することにより、レーザー使用の安全性を明らかにすることを目的とした。実験には、Nd:YAGレーザー・Er:YAGレーザー・半導体レーザーの3種類の歯科用レーザーを使用した。防護眼鏡は3種類のレーザーとさらに防塵眼鏡を用いて、顕微鏡鏡筒と併用したものと各種条件設定して、レーザー光の透過エネルギーと各レーザーにおける眼球に対する最大許容露光量(MPE,JIS C 6802)を基準として比較検討した。結果は、専用の防護眼鏡の使用により、すべてのレーザーにおいて、透過エネルギーが0になった。しかし、Nd:YAGレーザー照射時は専用防護眼鏡以外で、また半導体レーザー照射時は専用眼鏡およびNd:YAGレーザー用防護眼鏡以外で、透過エネルギーはMPEを超える値となった。以上より、他の防護眼鏡の使用や裸眼では、MPEを超える透過エネルギーが眼球に到達し、障害が生じる恐れがある。また本実験条件下では、顕微鏡下でのレーザー使用の際、専用防護眼鏡の着用時は透過エネルギーが0となり、安全に使用できると思われた。
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Research Products
(13 results)