2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791431
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森居 研太郎 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (30403033)
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Keywords | 咀嚼能率 / 検査用グミゼリー / 咀嚼能率測定装置 / 色素濃度 / 吸光度 |
Research Abstract |
1.咀嚼能率測定装置の開発 検査結果の正確性、再現性をより高めるため、グルコース濃度を利用する方法から、より簡便に測定可能な溶出色素の吸光度を利用する方法へ、測定方法を変更して開発を行った。 1)色素溶出機構の開発 咀嚼後の検査用グミゼリーから溶出される色素濃度に影響を与える、蒸留水の温度、量、および溶出時間を正確に規定できる装置を設計、製作した。 2)色素濃度測定機構の開発 正確に色素濃度を測定するために、発光ダイオードを用いたセンサを応用し、測定を行った。従来用いてきた血糖値測定器、ならびに吸光度計による測定値を用いて、測定精度について検討を行った。得られた結果から、装置の改良を行い、測定値の正確性と再現性が向上するよう検討を行っている。 2.検査用グミゼリーの改良 1)硬さの異なる検査用グミゼリーの製作 検査用グミゼリーの、主にゼラチン濃度を変化させることで、硬さの異なる複数種類の検査用グミゼリーを製作した。これによって、幼児から高齢者まで様々な年齢層における集団検診や、すべての歯が健全な人から、自分の歯がまったくない全部床義歯装着者、また脳卒中後の顎口腔運動障害者まで、歯や口腔の状態に応じた検査が可能となる。 現在は、含有色素選定、咀嚼能率測定装置開発のため、1種類の硬さのみを製作し、研究に利用している。 2)検査用グミゼリーの含有色素の選定 天然由来色素18種類の中から、咀嚼能率測定を正確に行うことのできる特性を持った色素を選定した。 分光光度計を用いて分析したこ各色素の吸光度曲線の特性から、発光ダイオードを用いたセンサの波長と検査用グミゼリーに含有させる色素の種類を決定した。 これにより、咀嚼能率測定装置の色素濃度測定機構の開発が可能となった。
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