2006 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者の定常化された暮らしの要素とショートステイでの暮らしを安定に導く援助
Project/Area Number |
18791729
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
横溝 輝美 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (40363709)
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Keywords | 認知症 / ショートステイ / 定常化 / 高齢者 / 看護援助 |
Research Abstract |
【平成18年4月〜7月】 インタビューガイドおよびフィールドノートの記述方法など具体的なデータ収集方法の検討を行った。それと並行して、研究協力を得られる施設についての調査を行った。 【平成18年8月〜10月】 札幌医科大学倫理委員会の審査を受けた。同委員会では認知症の特性(健忘、理解力の低下など)から対象者本人への説明と同意の困難性を指摘された。それに対しては、対象者本人へは理解しやすい表現で繰り返し説明することと、代諾者の選定基準を明確にすることで承認された。 【平成18年11月〜平成19年3月】 認知症高齢者のショートステイを受け入れている施設数箇所へ研究協力依頼を行った。そのうち2施設から協力可能どの返答があった。そこで、施設担当者に本研究の対象者の条件に合致する利用者を選定してもらい、その中で研究協力に同意を得られた対象者2名の紹介を受けた。 2事例がそれぞれショートステイを利用する日程にあわせてデータ収集を実施した。ショートステイ前・後に自宅を訪問してインタビューを行いヴォイスレコーダーに記録した。そしてショートステイ利用中は、入所日から退所日まで研究者が毎日施設に出向き起床から消灯まで参加観察を実施し、パーソナルコンピュータに詳細を記録した。データ収集と並行して、インタビューや参加観察の内容を家族や施設職員に確認し、データの精度を高めた。 現在もデータの整理・分析中である。また、対象者数が2名と少ないため、次年度も引き続き研究協力依頼を続ける予定である。
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