2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18820038
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Research Institution | Kanazawa Gakuin University |
Principal Investigator |
小嶋 芳孝 金沢学院大学, 美術文化学部, 教授 (10410367)
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Keywords | 国際研究者交流 / ロシア連邦 / 沿海地方 / 考古学 / 渤海 / 遺跡データベース / 土器研究 / 科学分析 |
Research Abstract |
1研究の経過(平成18年8月25日付交付内定) (1)平成18年9月17日〜21日:ロシア科学アカデミー極東支部(ウラジオストク市)へ出張し、研究計画と研究協定の締結について協議。あわせて、ゼルカリナーヤ河流域の遺跡を見学し出土土器を調査。 (2)平成18年10月1日:ロシア科学アカデミー極東支部と金沢学院大学間の研究協定を締結 (3)平成18年12月24日〜28日:ロシア科学アカデミー極東支部へ本学・保存科学担当の中村講師と出張し、科学分析の対象とする遺物34点を選別。遺跡データベースについて協議。 (4)平成19年3月22日〜29日:ロシア科学アカデミー極東支部研究員のニキーチン氏が、分析遺物34点を持って来日。遺物を平成19年末まで預かり科学分析を実施。データベースの基本データを受け取る。また、東京大学と青山学院大学で渤海関係資料の調査を実施。 2研究の成果と平成19年度調査の予定 (1)遺跡データベースの作成:ニキーチン氏に基本データの作成を依頼し、約200ヶ所の遣跡に関する位置情報や調査経歴などを入力。平成19年度はデータの補正などを実施すると共に、9月に海岸地帯の渤海遺跡を踏査予定。 (2)渤海土器の研究:クラスキノ古城とチェルニアチノ5遺跡出土の土器が研究対象として適当と判断した。平成19年度は5月にハバロフスク市郷土誌博物館で沿海地方北部の土器を調査し、12月にウラジオストクへ出張して土器の実測調査を予定。 (3)金属器の分析学的研究:平成18年度は借用手続きを完了し、3月に遺物を受け入れた。平成19年度は34点の遺物を11月までに分析の予定。分析完了後にロシア科学アカデミー極東支部の研究員を招へいし、分析結果を説明すると共に遺物を返却する予定。
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