2006 Fiscal Year Annual Research Report
南アジアにおけるポルトガル植民都市の形成と変容に関する比較研究
Project/Area Number |
18860080
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Research Institution | Tottori University of Environmental Studies |
Principal Investigator |
山田 協太 鳥取環境大学, 環境情報学部, 助教 (40434980)
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Keywords | ポルトガル / 植民都市 / アジア / 都市型住居 / 持続可能 / 地域生活空間計画 / 都市計画・建築計画 |
Research Abstract |
本年度は、主たる活動として、南アジアにおけるポルトガルの植民都市の概要の把握、およびこれら植民都市が建設された背景を把握するとともに、臨地調査の基礎となる地図の資料収集をおこなった。 まず、国内で入手可能な資料の整理をおこなうとともに、植民地の宗主国ポルトガルにおいて2度にわたる文献・地図資料の調査、収集をおこなった。 とくに地図資料の収集では、Archivo Historioco Ultramalino、Biblioteca Nationalをはじめ、リスボンを中心に約20の大学、資料館で調査をおこなった。調査では、ポルトガル植民都市の全体像の把握に重点を置き、地域を南アジアに限定せず南アメリカ〜アフリカ〜アジアにおよぶポルトガルの全活動範囲を対象とした。これにより都市図について国外、国内をつうじて有数のコレクションを形成することができた。地図資料はリスト化するとともに、一般に利用可能なかたちでの公開を検討している。加えて、調査をつうじて現地の研究者との交流をおこない、植民都市をめぐる最新の研究動向を把握することができた。 また、収集した文献・地図資料をもとに、17世紀にオランダに占領され改変が加えられた南アジアの2つのポルトガル植民都市コーチンCoohin(ケーララ、インド)、コロンボColombo(スリランカ)を対象として、ポルトガルとオランダ植民都市の空間構成の比較をおこない、それぞれの特質について学術雑誌、学会で発表した。 来年度は、文献・地図資料の補足的な収集をおこなうとともに、研究の焦点となるゴアGoa、ダマンDamao、ディウDiuの3都市を対象として臨地調査をおこない、その形成と変容について考察する見通しである。
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Research Products
(6 results)