2006 Fiscal Year Annual Research Report
2006年台風13号に伴う暴風・竜巻・水害の発生機構解明と対策に関する研究
Project/Area Number |
18900002
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Research Institution | KYUSHU UNIVERCITY |
Principal Investigator |
真木 太一 九州大学, 大学院・農学研究科, 教授 (80314970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
善 功企 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (50304754)
守田 守 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (70112290)
新野 宏 東京大学, 海洋研究所, 教授 (90272525)
前田 潤滋 九州大学, 大学院・人間環境研究所, 教授 (40128088)
野村 卓史 日本大学, 理工学部, 教授 (50126281)
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Keywords | 台風0613号 / 竜巻 / 潮風害 / 土砂災害 / NDVI(植生活性度) / 防風樹種 / 建築物被害評価法 / 被害リスク低減法 |
Research Abstract |
台風0613号は9月10日にフィリピン沖で発生し、石垣島に接近した後、東シナ海を北東進して佐世保付近に上陸し、大きい被害を与えて玄界灘から日本海に抜けた。風速は石垣島で69.9m/s、長崎県で50m/sを越えた。佐賀県唐津市の大雨は、台風2000kmも離れていた時の前線刺激に起因する。豪雨と土砂災害の特徴が解明された。竜巻が宮崎県や大分県で5個発生し、特に延岡市では、列車の転覆被害があり、3名の死者が発生した。佐賀・長崎県を中心に潮風害が非常に厳しく、米の作況指数が佐賀地域で42であり、潮風害と海岸からの距離との関連性が調査され、指数関数的に減少し15kmまで及んだ。台風時の降雨が少なく、長崎県での潮風害樹木の特徴が塩分付着との関連性から評価された。潮風害と人工衛星リモートセンシング画像評価による植生指数・健全度(NDVI)の低下との関連性が解明された。潮風害に強い防風林樹種が選定された。延岡市の竜巻はF2と評価され、長さ7.5km、最大幅200mであった。竜巻の被害特性は、屋根瓦などの二次的飛散物による増加があり、市内・住宅地での被害が大きく、突風による被害増大の関連性が評価された。また、屋根のケバラ付近の固定強度に問題があることが判った。アンテナ支線の避雷コイルの破損状況からの竜巻の特徴が解明された。宮崎県の竜巻発生頻度の多さと積乱雲発生との寒冷性やレインバンド中の積乱雲のモデルによるシミュレーションが評価された。竜巻発生への地形の影響の関与が調査され、半島や島の影響が空気力学的に裏付けられた。長崎県での停電、長崎・北九州の海上空港の台風害の特徴が裏付けられた。台風による高齢者や障害者の不便と支援の在り方の対応特性が提示された。台風と文教施設、農業用施設ハウスの被害から被害発生要因と対策が考察された。暴風・竜巻等によるリスク低減対策がアンケート調査や建築物の被害評価基準の問題点が指摘された。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article] 台風0613号に伴つ九州地方の強風分布特性 その2 強風被害の概要2007
Author(s)
前田潤滋, 友清衣利子, 鶴 則生, 前田久雄, 石田伸幸, 竹内 崇, 藤村真弓, 中原 祐, 川下寛正, 早田友彦
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Journal Title
日本建築学研究報告,九州支部 第46号 (1)
Pages: 213-216
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