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2018 Fiscal Year Annual Research Report

対話の質的向上を図る対話的反転授業プログラムの改善型開発

Research Project

Project/Area Number 18H00090
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

赤川 峰大  神戸大学, 附属小学校, 教諭

Project Period (FY) 2018
Keywords反転授業 / 対話的な学び / 演繹的推論
Outline of Annual Research Achievements

資質・能力を育成するために, より高次の数学的な考え方に洗練させていくための対話的な学びとして反転授業は期待されている。先行研究において, 反転方略により集団学習の対話時間を増加させることで, 成績中位以上の限定的な児童において数学的な見方・考え方が伸長されることが明らかになっていた(赤川, 2017). そこで本研究では, 対話の質的向上を図るための教師の支援方法の開発することで, より多くの児童にとって効果のある授業プログラムへ改善することを目的とした。
研究対象は第6学年算数「円の面積」において円の面積の求め方を考える場面である。この場面で求められる数学的な見方・考え方に, 長方形の面積の求め方から円の面積の求め方を演繹的に推論することがある。その推論の力を高めることを目的とした対話の質的向上を図るワークシートの開発に取り組んだ。ワークシートは円の面積を求める過程を説明した文を, 一文ずつ順序をばらばらにして作成した。このワークシートを用いることで, 円の面積を求める過程における演繹的推論に児童の対話が焦点化され, 質的向上につながると考えた。
授業プログラムでは, 反転方略を用い事前配布したワークシートを用いて児童は, 家庭学習で説明の並べ替えを考え, 学校においてペアで並べ方についての対話的な学びを行った。質問紙を用いた事後調査によると, ワークシートを用いた対話的反転授業を実施した結果, 79%の児童が演繹的な説明をした。このことから, 円の面積において児童の演繹的な説明を向上させるために, 本研究で開発したワークシートを用いた対話的反転学習は有効であったと言える。また演繹的推論の向上が見られた児童の中には, ペア対話において演繹的推論の基盤である三段論法を用いて, 前提と結論を構成しようとする発話が複数示された。
今後は三段論法を視点として, 児童の演繹的推論の力の伸長に絞って研究を継続したい。

Research Products

(1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 演繹的推論を育成する円の面積の学習2018

    • Author(s)
      赤川峰大
    • Organizer
      日本教育実践学会第21回研究大会
    • Place of Presentation
      岡山理科大学(岡山県)
    • Year and Date
      2018-12-01

URL: 

Published: 2020-03-17  

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