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2018 Fiscal Year Annual Research Report

現実事象を幾何学化する力の育成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18H00112
Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

本田 千春  東京学芸大学, 附属国際中等教育学校, 教諭

Project Period (FY) 2018
Keywords現実事象 / 幾何学化 / 教材開発
Outline of Annual Research Achievements

研究目的
本研究の目的は, 事象を幾何学化し, 図形の性質などを用いて問題解決する力を育成することを意図する教材及び評価方法を開発することである。生徒の身近な社会の問題場面において, 事象を幾何学化し問題解決する力, 広義の幾何学化に焦点を当て, その育成をめざすケーススタディ型の教材を開発する。
研究方法
「AEDマップ」に着目した。AEDマップとは, 突然に心停止となった方に対してAEDが使われる機会を増やし, 救命率を向上させることを目的に, AED設置情報を提供するものである。本教材では, AEDの設置場所がわかるだけではなく, AEDが必要になったとき, どの設置場所へ行くべきかを示す地図を作成する, 4~5時間扱いのケーススタディ型の教材を開発する。そして, 解決過程に内在する幾何学化を明らかにすることで本教材の価値を明らかにする。
研究成果
本教材「AEDで救える命を増やそう」は, 社会的文脈の問題を解決するために必要な, 複数のモデルを作成し, その結果を数学的に解釈したり, 修正したりする活動が含まれた教材であると言える。本教材に内在する幾何学化には, 理想化や簡単化, 現実事象の捨象による幾何的モデルの作成, 必要に応じた始点の変更による円モデルの作成, モデルの比較と修正等があり, それらを一つの問題解決を通して育成しようとするところに本教材の価値があると考える。また, 本教材で扱ったボロノイ図は, GISを活用した空間分析における応用的な方法の一つである。次期学習指導要領の地理総合では, 持続可能な社会づくりを目指し, 環境条件と人間の営みとの関わりに着目して現代の地理的な諸課題を考察するためにGISを活用することが必須となっている。したがって, 本教材は社会科や総合的な学習などと連携した扱いが可能であり, その点においても本教材の価値があると考える。

Research Products

(2 results)

All 2019 2018

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 社会的文脈における問題を幾何学化し解決する力を育む教材の開発2019

    • Author(s)
      本田 千春
    • Journal Title

      教材学研究

      Volume: 30 Pages: 53-60

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 現実事象を幾何学化する力の育成を目指す教材2018

    • Author(s)
      本田 千春
    • Organizer
      日本教材学会
    • Place of Presentation
      福山大学(広島県)
    • Year and Date
      2018-10-20

URL: 

Published: 2020-03-17  

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