2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18H00202
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Research Institution | Tomakomai National College of Technology |
Principal Investigator |
菅原 啓太 苫小牧工業高等専門学校, 技術教育支援センター, 技術職員
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Project Period (FY) |
2018
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Keywords | 小型車両 / 応力解析 / 製作実習 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 モータを動力とした移動車両の製作に関して, 機械系の実習において取り入れることができれば, 社会的にも教育的にも意義があると感じた. そこで本研究では, モータを動力とした電動アシスト付小型車両の製作実習に関する研究に取り組んだ. 研究を通し, 応力解析を用いた車両の設計技術, 小型車両の製作による総合的な機械工作技術, ひずみゲージを用いた小型車両の構造評価, 以上3点の工学的な能力の向上が期待でき, 学生に対してより実践的な新しい移動体を製作する実技教育を行うことが目的である. ○研究方法 本研究では円滑に実習を行うために, CADデータおよび実習マニュアルを以下の手順により制作した. ①実習で扱う電動アシスト付自転車およびリヤカーをCADデータにすることで実習時間の短縮化を図る. ②自転車とリヤカーの接合部に応力解析(solidworks simulation)を行うために, 静解析およびモーション解析を行うまでのマニュアルを制作することで構造解析を行う時間の短縮化を図る. ③設計に基づき小型車両を製作し, 接合部にひずみゲージを貼りつけ走行実験を行う. 走行実験で得られるひずみの実測データとCAD上での応力解析データを比較し, 現実に近いPC上での解析方法を探ることで, CAD上での解析条件の間違いを自ら認識できるようにし, 設計に活かす. ○研究成果 CADデータおよびマニュアルを制作することで, 実習時間の短縮化を図ることに繋がった. また, 走行実験で得られた実測結果とCAD上での応力解析結果を比較することで, 値に差異がある部分について解析方法を再検討することでより現実に近い解析を行うことが可能となり, CAD上での解析条件の間違いを自ら認識できるようになった. これらの研究を通し, 設計技術, 機械工作技術, 応力解析技術を向上させる, より実践的で新しい移動体を製作する実技教育が可能となった.
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Research Products
(1 results)