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2018 Fiscal Year Annual Research Report

サンショウウニ類を用いた受精・発生実習教材の確立

Research Project

Project/Area Number 18H00227
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

福岡 雅史  名古屋大学, 全学技術センター(理), 技師

Project Period (FY) 2018
Keywordsサンショウウニ / 教材開発
Outline of Annual Research Achievements

申請者が所属する名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所(以下、実験所)では、臨海実習と称される海洋生物を利用した体験型の学生実習が実施されている。実験所の利用は名古屋大学のみならず、他大学、高等学校も対象となっており実習が実施されている。実習の中でもウニ類の発生観察は、受精からプルテウス幼生までの発生の過程をリアルタイムで観察できることから大きなウェイトを持っている。しかしながら、実験所近海で採集されるウニ類の生殖時期は限られており通年での実験利用が出来ないことが現状である。ウニ類ではこれまでに飼育温度を制御することにより生殖時期を制御できる種が報告されており、生殖時期を自然界とずらし飼育維持することができれば、通年で実験利用することも可能となる。本課題では、実習、研究材料として有用なウニ類を通年利用可能な実験生物とすること、また高等学校や大学への実習教材として広く提供することを目的とした。
今回対象種としたサンショウウニ類は卵の細胞質の透明度が高く受精膜も高く上がり卵割のスピードが早いため(サンショウウニ : 第1卵割-約40分後、孵化-約7時間後、バフンウニ : 第1卵割-約1時間30分後、孵化-約20時間後)、受精・発生の観察実験に非常に適した種である。しかし、水産的に重要な食用種ではないため生殖時期の制御に関する知見は無い。本課題では生殖期(7月後半~8月)に採集したサンショウウニを室内飼育にて水温を制御し、生殖期の人為的な延長を試みた。
サンショウウニは9月以降、水温を25℃に保ち飼育することで生殖期を約1ヶ月延長することに成功した。自然界では生殖期を終えた9月後半にも実習教材として提供を行うことができた。しかし、10月中頃には生殖巣が無くなったため延長できるのは1ヶ月程度と考えられる。生殖期が水温のみで制御されているのか、飼育水温を通年通して制御し検証する必要がある。

Research Products

(1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] サンショウウニを用いた受精発生観察実習2018

    • Author(s)
      福岡 雅史
    • Organizer
      第45回国立大学法人臨海・臨湖実験所・センター技術職員研修会議
    • Place of Presentation
      北海道大学厚岸臨海実験所(北海道)
    • Year and Date
      2018-11-01

URL: 

Published: 2020-03-17  

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