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2018 Fiscal Year Annual Research Report

環境DNAによる宮城県内のメダカの生態

Research Project

Project/Area Number 18H00233
Research Institution宮城県仙台第一高等学校

Principal Investigator

小松原 幸弘  宮城県仙台第一高等学校, 教員

Project Period (FY) 2018
Keywords環境DNA / メダカ
Outline of Annual Research Achievements

昨年度までの調査研究で、宮城県内で仙台市を中心に約30ヶ所のメダカの生息を確認している。ミトコンドリアのシトクロームb遺伝子の塩基配列による系統解析では、宮城県のメダカはすべてミナミメダカで、遺伝的に2種類のグループが存在することがわかった。さらに、ミトコンドリアのシトクロームb遺伝子の塩基配列に特異的なプライマー・プローブ・ミックスによるタックマン・プローブ法を用いてリアルタイムPCRを行い、メダカ特有の環境DNAの検出を行った。その結果、ほとんどの生息地でメダカ特有の環境DNAを検出した。新たな生息域の把握には環境DNAを用いた調査法が有効であることを示すことができた。
本科学研究費助成事業の支援を受け、今年度は、まず宮城県内約50カ所でメダカ特有の環境DNAの検出を試みた。その結果、新たに環境DNAが検出された2カ所でメダカの生息状況を目視でも確認することができた。また、個体数の異なるメダカの飼育水槽から環境水を採水し、メダカ特有の環境DNAの検出を試みたところ、リアルタイムPCRにおけるCq値とメダカの飼育個体数の間には相関関係が成り立つことを示すことができた。さらに、県内5カ所の生息地について、4月から10月までのメダカ特有の環境DNA量の変化を調べ、目視及び捕獲による生息状況と照らし合わせたところ、大まかではあるが、個体数の変動を推定することができた。今回の研究成果は生徒がまとめて、全国高等学校総合文化祭で発表することになった。また生徒との取り組みについては、生物教育学会で実践成果として発表する予定である。
科学技術振興財団、神戸大学大学院人間発達環境学研究科源利文准教授、東北大学大学院生命科学研究科植物生殖遺伝分野渡辺正夫教授、宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター松田勝教授に感謝申し上げます。

URL: 

Published: 2020-03-17  

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